[速報]マイクロソフト、Metaの最新大規模言語モデル「Llama 2 」をAzureとWindowsでサポート。独自の生成的AIを開発可能に
マイクロソフトは日本時間7月19日未明から開催中のパートナー向け年次イベント「Microsoft Inspire 2023」において、AI分野におけるMetaとの協業を拡大し、Metaがリリースした最新の大規模言語モデル「Llama 2」を、Microsoft AzureとWindowsでサポートすると発表しました。
オープンソースで商用利用も可能な大規模言語モデル
Llama 2はこのマイクロソフトの発表とほぼ同時にMetaが発表した最新の大規模言語モデルです。
オープンソースとして公開され商用利用も可能で、AI分野で高い実績を残してきたMetaが満を持して公開するモデルとして高い能力を備えていることが期待されています。
Llama 2はパラメータ数が7B、13B、70Bの3つのモデルに分かれており、Microsoft Azureではこの3つのモデルを現在パブリックプレビュー中のAzure AIモデルカタログから選択し、ファインチューニングし、デプロイが可能。
また、Windowsマシン上でもLlama 2が実行できるように最適化される予定です。
これらにより開発者は独自の生成的AIをMicrosoft AzureやWindows上で開発し、アプリケーションに組み込めるようになります。
マイクロソフトのオープン戦略がAI分野にも拡大
マイクロソフトはこれまで、Microsoft AzureでJavaやLinuxを積極的にサポートすることで、Microsoft AzureをWindowsだけではないオープンなクラウドプラットフォームへと位置づけてきました。
またWindowsでは、LinuxをWindowsに組み込むWindows Subsystem for Linux(WSL)を実現したことで、WindowsをLinuxアプリケーションの開発環境にまで拡大しています。
今回マイクロソフトがMetaと協力してLlama 2をMicrosoft AzureやWindowsで積極的にサポートするのはこれらのオープン戦略の延長線上として、Microsoft AzureとWindowsをオープンなAIの開発および実行環境へと拡大させていくためだと考えられます。
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