KotlinでiOSのUI開発がマルチプラットフォーム対応に。「Compose Multiplatform for iOS」アルファ版が登場
Kotlin言語や統合開発ツールIntelliJ IDEAなどの開発を行っているJetBrainsは、Kotlin向けのマルチプラットフォーム対応フレームワークのiOS対応版「Compose Multiplatform for iOS」アルファ版をリリースしました。
Introducing Compose Multiplatform for iOS (Alpha)!
— Kotlin (@kotlin) May 18, 2023
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Compose MultiplatformはすでにAndroid、Webアプリケーション、Desktopアプリケーションのユーザーインターフェイスを統一的に記述できるフレームワークとして開発が進められていました。
参考:KotlinでAndroid/Web/DesktopアプリのUI開発を統一するフレームワーク「Compose Multiplatform」がアルファ版に
もともとCompose Multiplatformは、Googleが開発したAndroid用のUIフレームワークである「Jetpack Compose」をベースに、Webアプリ用の「Jetpack Compose for Web」、Windows/Mac/Linuxのデスクトップアプリケーション用の「Jetpack Compose for Desktop」の3つのフレームワークを統合したものです。
今回これにiOS版がアルファ版として加わったことになります。
iOSとAndroidでコードの共通化が促進
これにより、特にiOSとAndroidという2つの主要なスマートフォンで高いレベルのコードの共通化が図れることが大きなメリットです。
下記はデモ動画で紹介されている、Compose MultiplatformによるAndroidとiOSの画面です。
Compose MultiplatformはUIだけでなく、センサーやデータストレージ、暗号化などのプラットフォームAPIにアクセスする際にもコードの共通化が可能です。
さらにビジネスロジックやネットワーキングなどその他の機能の抽象化にはCompose Multiplatformとは別のマルチプラットフォーム用フレームワークであるKotlin Multiplatformを使うことも可能だと説明されています。
マルチプラットフォーム対応はマイクロソフトの.NET、GoogleのFlutterなども積極的に進めており、Kotlinもそうしたマルチプラットフォーム対応の有力な選択肢になりつつあります。
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