開発者が最も使う言語はJavaScript、しかし開発者自身のプライマリ言語1位はJava。半数がまだJava 8を日常的に使っている。JetBrainsによる2万6000人の開発者の調査結果
開発ツールのIntelliJ IDEAやプログラミング言語Kotlinなどの開発元として知られるJetBrainsは、世界中の開発者を対象とした調査結果「The State of Developer Ecosystem 2023」を公開しました。
調査結果は196の国と地域の2万6348人の開発者からの回答を基に作成されました。
内容には多くの結果が含まれていますが、注目されそうなポイントをいくつかまとめました。
48%が4年制大学卒、77%がChatGPTを利用
回答者の約半数(48%)が、4年制の大学を卒業した「学士」で、19%は大学で学んだものの学士は得られず、17%が大学院を卒業した「修士」だと回答しています。
注目度が高まっているAI関連ツールは、77%がChatGPTを使っており、46%がGitHub Copilotを使っていることが示されました。
使っている言語はJavaScriptが1位、しかしプラマリはJavaが1位
過去12カ月のあいだに使ったプログラミング言語やスクリプティング言語、マークアップ言語は、JavaScriptが安定してトップ。2位には昨年3位だったPythonが入り、3位にはHTML/CSSとSQLが並び、5位にJavaとなりました。
その一方で、プライマリとして使っているプログラミング言語を質問した結果では、Javaが33%でトップ、僅差の32%でPythonが2位、JavaScriptは30%で3位と、順位が入れ替わっています。
50%の開発者が「Java 8」をまだ日常的に使っている
そのJavaで興味深いのは、日常的に使っているJavaのバージョンとして50%が「Java 8」と回答したことです。まだJava 8の存在は小さくないのですね。
Javaで最も使われているWebアプリケーションフレームワークは72%と大差で「Spring Boot」、2位が「Spring MVC」でした。
日常的に利用しているアプリケーションサーバは、こちらも2位と大差の60%で「Apache Tomcat」、2位は16%で「Jetty」ですが、それ以上に28%が「None」と回答しています。
JavaScriptのライブラリはReactとwebpackがトップ
JavaScriptについても見ていきましょう。最も使われているフレームワークもしくはライブラリはReactが57%で2位以下を引き離してトップ、2位がVue.jsで32%、3位がNext.jsで27%でした。
バンドラはwebpackが57%でトップ、2位はViteで38と、この2つが2強となっているようです。
そのほか多数の調査結果が示されていますので、興味のある方は「The State of Developer Ecosystem 2023」をご覧ください。
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