JavaでKubernetesを拡張できる「Java Operator SDK」が、Operator Frameworkの正式なサブプロジェクトに
Kubernetesには「Operator」と呼ばれる、Kubernetesの機能を拡張する仕組みが備わっています。
Operatorを用いると、Kubernetes上のアプリケーションの運用自動化などが可能になります。例えばオラクルは2022年に、このOperatorを用いてMySQLの運用自動化を実現する「MySQL Operator for Kubernetes」をオープンソースで公開しています。
参考:MySQLの運用をコードで定義し大幅に自動化する「MySQL Operator for Kubernetes」がオープンソースで公開[PR]
また、Operatorのリポジトリである「OperatorHub.io」には300以上のオペレーターが登録されています。
そのオペレーターの開発をJavaで行うための「Java Operator SDK」が、オペレーターのための事実上のオフィシャルなSDKであるOperator Frameworkの正式なサブプロジェクトとなったことが発表されました。
これまでもJava Operator SDKを使ってKubernetesのオペレータを開発することはもちろん可能でしたが、Operator Frameworkの正式なサブプロジェクトとなったことで、Kubernetesやオペレーターのアップデートなどがあった場合でも適正に対応が進むであろうことが期待できます。
Kubernetesはすでに成熟したソフトウェアとなり、今後はKubernetes自体の機能追加などよりも、オペレーターを用いたさまざまな拡張によってその用途などが拡大していくものと思われます。
そうしたときに、より幅広いプログラマに使われているであろうJavaがOperator Frameworkのサブプロジェクトとなったことは、オペレーターの開発を促進する上で大きな意味を持つことになりそうです。
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