Java 21 LTSに対応した無償のJavaディストリビューション「Amazon Corretto 21」と「Microsoft Build of OpenJDK 21」がリリース
AWSとマイクロソフトから、Java 21に対応したOpenJDKディストリビューションがそれぞれリリースされました。
Java 21は今月リリースされた最新のLTS(Long Term Support)版Javaです。仮想スレッドなど大きな新機能も追加されました。
参考:「Java 21」正式リリース。仮想スレッドが正式版に、入門者向けに「void main」と簡潔な記述、世代的ZGCなど新機能
Corretto 21のLTSはいつまでサポートされる?
AWSからリリースされたのが「Amazon Corretto 21」です。
CorrettoはAmazon.comによる無料のOpenJDKのビルドです。本番環境で利用できる品質を備えており、同社社内の何千もの本番サービスで使われていると説明されています。
Corretto 21はLTSとなっており、7年後の2030年10月までセキュリティパッチなどのサポートが提供される予定ですますが、サポート終了時期はいまのところ明記されていません(追記、英語版のページではCorretto 21のサポート期間はまだ明記されていませんでしたので、元の表記は訂正させていただきます)。
ちなみに1つ前のLTSであるCorretto 17は2028年10月まで、もう1つ前のLTSであるCorretto 11は2027年10月までサポート予定となっています。
Microsoft Build of OpenJDK 21リリース
マイクロソフトもJava 21に対応した「Microsoft Build of OpenJDK 21」をリリースしました。
Microsoft Build of OpenJDKも無償で提供される、OpenJDKディストリビューションです。
Windows、macOS、Linuxに対応しており、Microsoft Azure上のJavaワークロードで使用される場合には商用サポートを受けることができます。
現時点でドキュメントにMicrosoft Build of OpenJDK 21のサポート期間について掲載されていませんが、1つ前のLTSであるMicrosoft Build of OpenJDK 17のサポート期間が2027年9月までとなっているため、少なくともその1年後の2028年9月までになると予想されます。
その他、代表的な無料のJavaディストリビューションにはEclipse AdoptiumによるTemurinがありますが、現時点でまだJava 21に対応したリリースは登場していないようです。
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