ITエンジニアが投票した「ITエンジニア本大賞2023」発表。AWSの知識地図/ソフトウェアアーキテクチャの基礎/プロになるJava/チームトポロジーなど
ITエンジニアが投票によって技術書やビジネス書を選ぶ「ITエンジニア本大賞 2023」の結果が発表されました。
ITエンジニア本大賞2023 技術書・ビジネス書の各ベスト10と、
— ITエンジニア本大賞 (@ITbookaward) January 16, 2023
大賞を決めるプレゼン大会へ参加する書籍6タイトルが決定しました!https://t.co/0F4WrzoiKX
プレゼン大会は2/9デブサミ内で開催します。#itbookaward pic.twitter.com/wrIKNzdRni
「ITエンジニア本大賞」は、仕事の役に立った本、初学者におすすめの本、ずっと手元に置いておきたい本など、おすすめの本をITエンジニアがWeb投票で選ぶイベントです。
主催は翔泳社ですが、対象となる書籍は出版社を問わず技術書、ビジネス書全般となっています。刊行年も関係なく、これまで大賞に選出された書籍を除き、この1年を振り返っておすすめしたい書籍が対象となります。
今回発表されたのは技術書部門とビジネス書部門それぞれのベスト10です。現時点では50音順に並んでいます。
このなかから特に投票の多かった技術書3冊、ビジネス書3冊について、同社が2月9日に開催するオンラインイベント「Developers Summit 2023(デブサミ2023)」のセッション「『ITエンジニア本大賞2023』プレゼン大会&最終投票」において、書籍の著者、編集者、翻訳者などによるプレゼン大会が開催され、特別ゲストとイベント観覧者による最終投票を経て技術書・ビジネス書の各大賞が決定されます。
以下は選出された技術書部門とビジネス書部門それぞれのベスト10を、Amazon.co.jpへのリンクと画像、概要で紹介したものです(アフィリエイトリンクは含まれていません)。正式な結果は公式サイトでご覧ください。
技術書部門ベスト10(50音順)
Linuxのコマンド操作をまんがで楽しく学べ、シェルスクリプト、サーバー管理の基本が自然と身に付きます。
主人公の新人社員 利奈みんとと先輩社員大野桜子のやり取りを通して、すぐ役立つ情報を分かりやすく解説します。
最短最速で今必要な知識を身につけるために,「情報のハブ」というコンセプトで書き下ろした新しいAWS入門書。
玉石混交な情報リソースの中から、AWSエンジニアとして押さえておきたい情報源をふまえ、現場で活躍するエンジニアたちが必須の基礎知識を解説。AWSの根本にある考え方や最低限のAWSの構成、現場で必須となるセキュリティなどを知識が身につけられます。
AWSパートナー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたクラスメソッドのエンジニア陣が送る、AWS初学者必携の1冊です。
競技プログラミング(競プロ)は、問題を解くことでプログラミング能力を競う大会です。
本書では、競プロで必要なアルゴリズム・データ構造・考察テクニックを丁寧に解説します。さらに、知識を定着させるための例題・演習問題が150問以上掲載されています。
競プロのコンテストで勝ちたい、アルゴリズムを本格的に学びたい、技術力向上に繋げたいなど、様々な目的で利用できるものとなっています。
「謙虚、尊敬、信頼」、心理的安全性、ダイバーシティとインクルージョンなど公正を重んじる文化から、コードレビューやテスト構成法など人間の行動を規定するプロセス、継続的インテグレーションや大規模変更システムなど変化への対応を支援する自動化ツールの基盤技術まで、Googleが試行錯誤を経て獲得した教訓を余すところなく紹介しています。
現代社会では、ソフトウェアが社会のインフラとしてあらゆる場面で活用されている。これらのソフトウェアの不具合や、ソフトウェアを用いた不正行為などが起こると、人々の生活に大きな悪影響を与えることになる。社会に影響を与える技術には、規律と制御が必要とされる。
本書の目的は、ソフトウェア開発者とそのマネージャーたちに、規律の必要性を印象づけ、堅牢で対障害性のあるソフトウェアを構築するために最も効果的な「規律、基準、倫理」を教えることにある。
本書は、効果的なアーキテクチャを設計、構築、維持するアーキテクトになるために必要なスキルや知識を、現代的な視点から整理して包括的に解説する書籍です。
ソフトウェアアーキテクチャの定義から、アーキテクトの役割、モジュールや結合、アーキテクチャスタイルといったアーキテクチャ設計の基礎、チームやステークホルダーと効果的にコラボレーションしていくために必要なソフトスキルまで、さまざまなトピックについて実践的な例とともに説明します。
本書では,プログラミングを仕事にしたい、エンジニアとして働きたい方、およびほかの言語で開発しているがJavaも使えるようになりたいという方を対象に、Javaでプログラミングができるようになるための解説をわかりやすく丁寧に行います。
文法を覚えてライブラリの使い方を知るだけではプログラムが組めるようにはなりません。実際にプログラムを組んで、動かなかったり動いたりしながら徐々にうまくプログラムが組めるようになります。本書ではこうしたプログラムの組み方をわかりやすく解説します。
TypeScriptは、JavaScriptに静的型付けの機能を加えたオープンソースのプログラミング言語です。本書では、根幹となるJavaScriptの仕様・機能とともに、TypeScript独自の仕様・機能を解説します。TypeScriptの基礎知識はこれ一冊だけで学べます。
本書では、プログラムの安全性を高める基本的な型の扱い方から、TypeScriptの「高い表現力」の源となっているリテラル型・ユニオン型・keyof 型の扱い方まで幅広く取り上げます。
そのモデル、本質を理解して使っていますか? 本当にデータの全てを活用しきれていますか? 回帰分析、ResNet、方策勾配法、因子分析・主成分分析、階層ベイズモデリング、正準相関分析、カーネル回帰分析……実戦で頻出するデータ形式への対応に必須の分析モデル群を完全網羅!
【強化学習はいつ使うべきなのか?】【なぜ、勾配決定木や畳み込みは強いのか?】【結局、ベイスの定理は何に使えるのか?】すべての疑問が間違いなく解消されます!
本書は、より成長させやすいコードの書き方と設計を学ぶ入門書です。
システム開発では、ソフトウェアの変更が難しくなる事態が頻発します。コードの可読性が低く調査に時間がかかる、コードの影響範囲が不明で変更すると動かなくなる、 新機能を追加したいがどこに実装すればいいかわからない……。
変更しづらいコードは、成長できないコードです。ビジネスの進化への追随や、機能の改善が難しくなります。成長できないコードの問題を、設計で解決します。
ビジネス書部門ベスト10(50音順)
今までの統計学では答えられなかった「なぜ?の科学」とは? /それは3段の「因果のはしご」を使って説明できる/著者は人工知能界のノーベル賞にあたるチューリング賞受賞! /現在のデータ主義には限界がある。それを乗り越える「因果推論」とは? /その商品が売れた理由をどう分析し、新たな儲けにつなげるか? /公衆衛生におけるベストな選択肢の考え方とは? /人間のように考えられる人工知能=強いAIはつくれるか? /そもそも私たち人間はどのように「因果関係」を考えているのか?
エフォートレス思考を読めば、「我慢」が「楽しい」に変わる/最適なペースを見つけられる/複雑なプロセスが驚くほどシンプルになる/一度の意思決定で、未来の無数の選択を省略できる/さまざまな問題を未然に防げる/人づきあいのストレスが減る/その他、人生のあらゆる面に応用できる
本書は、エンジニアリングチームのマネジメントの仕事全般を紹介し、エンジニアリングマネージャーに必要な考え方やスキルを解説します。
はじめに、自分の役割と組織のさまざまな部分がどう関係するかを理解し、習慣を整えることで自分自身を管理することを学びます。そして、日々のマネジメント業務で必要なツールとプロセスを紹介し、スタッフとの関係性の構築、モチベーションの理解、評価や採用などを解説します。さらに社内政治や難しい状況での判断、その後のキャリアについて説明します。
本書は、紙と鉛筆で学ぶというコンセプトのもと、PythonやRなどのプログラミング言語を使わずにデータサイエンティストの思考過程を体験できます。
データサイエンティストがどのような思考回路でデータと向き合っているのか、本書掲載の40問のクイズを解きながら体験してみてください。本書掲載のクイズは複雑な計算やExcelなども不要で、紙と鉛筆さえあれば解くことができますので、ぜひチャレンジしてみてください。
いつものひと言を変えることで......会話が増える!チャレンジが始まる!チームが変わる!
いま大注目の「心理的安全性」を取り入れるなら、本書の言葉から。
「言い換え」でわかりやすくお伝えします! ×じゃあ任せたから、頼んだよ→〇誰に相談すると進みそうですか? ×ムリでしょ→〇その視点はなかった! ×仕事は増えるけど頑張ろう→〇やめたほうがいい仕事ってなんだろう?
やることはいたってシンプル。覚えたことを忘れないように、「忘れる一歩手前で思い出す」のです。
この勉強法を確立してからは、9つの資格をたった3年で合格できました。この勉強法は、資格試験だけでなく、大学受験や公務員試験、その他のあらゆる勉強にも応用可能です。リラックスし、楽しみながら本書を読み進めてください。
本書は高速なデリバリーを実現することを目的とした、4つの基本的なチームタイプと3つのインタラクションパターンに基づく、組織設計とチームインタラクションのための実践的な適応モデルを紹介する。
これは、ソフトウェアの組織設計における大きな前進であり、チームの相互作用と相互関係を明確に定義した方法を提示することで、チーム間の問題を組織の自己運営のための貴重なシグナルに変え、結果として得られるソフトウェアアーキテクチャをより明確で持続可能なものにする。
アジャイル開発の実践が進むと、それらのアジャイル開発チームの中で自己組織化や奉仕型リーダーシップをうまく実現することで、開発メンバーの多様な意見(観点)を取り入れてより良い成果を生み出したり、より働き甲斐のあるチーム(環境)を実現できる例が 増えていくことが期待できる。
本書は、このような自己組織化や奉仕型リーダーシップなどに基づく新たなマネジメントのあり方、すなわちマネジメント3.0を提案するものである。複雑系の科学、マネジメント理論、社会学などに基づいて理論的に説明するとともに、組織に少しずつ試し、取り入れやすい様々なプラクティスを提案する。
2022年最注目キーワード〈メタバース〉が一番よくわかる教科書。
GAFAMがしのぎを削る現状から、VRの歴史や背後の思想、そして驚きの未来像まで、メタバースに関わるすべてを網羅!
「世界を変える30歳未満30人の日本人」(Forbes JAPAN)に選出された、メタバースプラットフォームcluster創業者が幻視する、人類が物質(アトム)の束縛から解き放たれる未来とは?
Meta(旧Facebook)の事業計画と社名変更の発表以来、注目度が急上昇した「メタバース」。本書は特にソーシャルVRに焦点を当てて、メタバースについて解説します。ただし単なるソーシャルVRの概説ではありません。メタバースが人間の在り方を劇的に進化させる可能性を考察する、仮想現実住民である著者が物理現実に住む私たちへおくるディープで刺激的な「別次元のルポルタージュ」です。
(書籍の紹介文は各出版社もしくはAmazon.comの紹介文を拝借、一部改変や抜粋などをしました)
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