Google、Python環境の「Colaboratory」にAIによる開発支援機能を搭載へ。自然言語からのコード生成、チャットボットによる質疑応答など
Googleは、Webブラウザ上でPythonによるアプリケーションの開発と実行が行えるサービス「Colaboratory」にAI機能を数カ月以内に搭載することを明らかにしました。
Googleは今月(2023年5月)に開催したGoogle I/O 2023で、同社として最新の大規模AIモデル「PaLM 2」を発表しており、今回Colaboratoryに搭載されるのも、このPaLM 2に基づいてコードの生成用に作られたモデル「Codey」です。
このCodeyを用いて、Colaboratoryには数カ月以内にコード補完、自然言語によるコード生成、コード支援チャットボットなどの機能が搭載される予定です。
下記は「import data.csv as a dataframe」という自然言語での入力からコードが生成されたところ。
下記はチャットボットに対して「How do I filter a Pandas Dataframe?」と質問し、説明とサンプルコードが生成されるところです。
これらの機能は数カ月以内に有償ユーザーから提供が開始され、無料のユーザーにも順次提供されていく予定とされています。
AIによるコーディングの支援はGitHubがGitHub Copilot Xで自然言語によるコード生成やチャットボットとの質疑応答など、すでに同様の機能を発表しています。
参考:[速報]「GitHub Copilot X」発表、GPT-4ベースで大幅強化。AIにバグの調査依頼と修正案を指示、ドキュメントを学習し回答も
GoogleもAndroid StudioにAIを搭載することを明らかにしており、またGitLabとも提携してGitLabのツールにGoogleのAIを搭載することも発表されています。
参考:[速報]Android StudioもチャットAIを搭載へ「Android Studio Bot」発表。コードの自動生成、クラッシュしたログの解析、自然言語での質問など。Google I/O 2023
参考:GitLabがGoogle CloudとAI分野で提携、AIをGitLabツール群に統合。コードの自動生成、コードにある脆弱性の説明、コードレビュアーの推薦など実現
コーディング作業をAIが支援する環境はこれからどんどん当たり前のことになっていくようです。
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