GitHub、あなたの会社にオープンソース担当部門「Open Source Program Office」を立ち上げて機能させるためのドキュメント群をオープンソースで公開
ソフトウェアの開発や運用において、さまざまなオープンソースが重要な役割を果たすようになってきており、現在ではオープンソースを抜きにソフトウェア開発や利用を行うことがほとんど困難な時代になってきました。
オープンソースと適切に関わり、活用や推進をしていくことは、ソフトウェアに関わる企業にとって(それ以外の企業にとっても)戦略的に取り組むべき事項になってきているといえます。
そうした中で「Open Source Program Office」(OSPO)と呼ばれる組織への注目が少しずつ高まっています。
一般的にOSPOとは、企業のオープンソース戦略の策定と実行といった大きなものから、社内でのオープンソースに関する啓蒙と推進、ライセンスに関する管理や統制など、企業がオープンソースに関わる際の担当部署といえます。
そのOSPOを立ち上げ、機能させる上で必要なツールやドキュメント群「GitHub-OSPO」を、GitHubが公開しました。
We are open sourcing our own OSPO policies, tools, and guides to help other OSPOs get started. See how you can get started. https://t.co/RKnjySjmsm
— GitHub (@github) March 31, 2023
下記はGitHubのブログ「An open source project to empower OSPOs everywhere」からの引用です。
github-ospo is a collection of tools, processes, and best practices that our own OSPO team uses to help us manage our open source initiatives. We are excited to release this project and share it with the wider community to help other organizations navigate the world of open source.
github-ospoは、私たちGitHubのOSPOチームがオープンソースへの取り組みを管理するために使用しているツール、プロセス、ベストプラクティスの集合体です。私たちは、このプロジェクトをリリースし、他の組織がオープンソースの世界をナビゲートするのを助けるために、より広いコミュニティと共有することに興奮しています。
そしてリポジトリには以下のものが含まれていると説明。
- GitHub上の組織のページを、初歩的なものからビジネスにおいて優れた内容にするためのガイド
- 高い品質でオープンソースプロジェクトを利用し、リリースするためのGitHub独自のポリシー
- 私たちが依存しているオープンソースを安定させるため、オープンソースの基盤を特定しサポートするGitHubの戦略
内容は全て英語ですが、これから社内でOSPOを立ち上げようという方々、すでにOSPOを立ち上げて運営している方々のいずれにも、参考になるのではないでしょうか。
OSPOについてはLinux Foundationが公開しているドキュメント「Open Source Program Office (OSPO) の進化 - The Linux Foundation」も参考になるでしょう。こちらは日本語で公開されているので読みやすいはずです。
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