Flutter 3.7正式リリース。スクリーンサイズにUIレイアウトが自動対応、GPU活用による高速描画エンジン「Impeller」がプレビューに
Googleはクロスプラットフォーム対応のUIフレームワーク「Flutter」にフォーカスしたイベント「Flutter Forward 2023」を、アフリカにあるケニア共和国の首都ナイロビで開催しました。
Flutterは美しく高速なユーザーインターフェイスを、高い生産性かつクロスプラットフォーム対応として開発可能なオープンソースのフレームワークです。
当初はAndroidとiOSをターゲットにしたモバイルアプリケーション向けフレームワークでしたが、その後Webアプリケーション、WindowsとmacOS、Linux対応のデスクトップアプリケーションやLinux組み込みシステムにも対応を広げました。
500万人以上のデベロッパーによって70万以上のアプリケーションが開発されており、昨年のGitHubの調査ではコントリビュータに人気のオープンソースプロジェクトトップ3に選ばれています。
ここで、Flutterとその開発言語であるDartの最新安定版となる「Flutter 3.7」と「Dart 2.19」の正式リリースが発表されました。
Flutter 3.7の主な新機能
Flutter 3.7では、Material 3のサポートが拡張されました。
スクリーンサイズに応じて自動的にUIのレイアウトが変わる「Adaptive layout」。
メニューバーとカスケーディングメニューにも対応。
iOSのMetalやAndroidのVulkanなどのハードウェアアクセラレーションをフル活用する高速なレンダリングエンジン「Impeller」がiOSでプレビューになりました。
iOSアプリをApp Storeに提出する前にコンフィグレーションなどをチェックすることでリリース作業を支援する機能も追加されました。
DevToolsでは、メモリデバッギングツールが改善され、メモリ使用量のチェックなどが可能になりました。
Flutter Foward 2023基調講演のストリーミング動画。
Flutter Foward 2023
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