Electronライクな新フレームワーク「Gluon」登場。Chromium内蔵せずWebブラウザを利用、Node.jsだけでなくDenoとBunにも対応
デスクトップアプリケーションの開発を、JavaScriptなどのWebテクノロジーで可能にするフレームワークとして知られるのがElectronフレームワークです。
このElectronのようなフレームワークが新たに登場しました。「Gluon」です。
Electronがアプリケーション基盤としてNode.jsとChromiumをバンドルするのに対して、GluonはOSにインストールされているWebブラウザを用いるのが大きな特長です。
Google ChromeのようなChromiumベースのWebブラウザだけでなく、Firefoxにも対応作業が進められており、最新のバージョン0.11ではFirefoxでの安定度が向上しました。
Node.jsをバンドルする点はElectronと同じですが、Node.jsの代わりにDenoやBunを利用することにも実験的に対応しています。
Gluonは主にChromiumをバンドルしないことでElectronよりも10MB程度は軽量になるだろうと説明されています。
Gluonの対応プラットフォームはWindowsとLinuxで、macOS対応も進行中。
GluonはCanadaHonk氏によりオープンソースとして開発されています。現在バージョン0.11とまだ開発は始まったばかりです。
関連記事
Electronライクなフレームワークとしては、Tauriの注目度が高まっています。
現在JavaScriptでモバイルやデスクトップアプリケーションを開発する際に用いられるフレームワークとしては、ElectronとReact Nativeが最もよく使われているようです。
あわせて読みたい
DMM.comが認証基盤をオンプレミスからクラウドへ、 移行先のデータベースとしてNewSQLを評価した結果とは?[PR]
≪前の記事
マイクロソフト、GPT-3.5やDALL・E 2のAIモデルを含む「Azure OpenAI Service」正式に提供開始。まもなくAzure上で学習させたChatGPTなども実行可能に