マイクロソフト、Dev Box上の開発環境をコードで構成する「Config-as-code Dev Box Customizations」プライベートプレビュー開始
マイクロソフトは、開発環境をクラウドPCとして丸ごと仮想環境で用意し、デスクトップ仮想化経由で利用できる「Dev Box」の新機能「Config-as-code Dev Box Customizations」のプライベートプレビューを開始しました。先週開催されたイベント「Microsoft Ignite 2023」で明らかにされました。
Dev Boxは、開発に必要なツールチェーンやテンプレートファイル、ライブラリなどがあらかじめ構成された仮想マシンを用意し、開発者に提供できるサービスです。開発者はすぐに適切な開発環境を立ち上げて開発作業に集中できます。
Dev Boxの仮想マシンはWindows 365上で構築されるクラウドPCと同じ仕組みを用いてデスクトップ仮想化の仮想マシンが用意されるため、ユーザーとなる開発者はデスクトップ仮想化のクライアントツールやWebブラウザ経由でリモートデスクトップとして利用できます。
管理者が記述可能なコードを事前に指定
今回プライベートプレビューが開始された「Config-as-code Dev Box Customizations」は、このDev Boxの構成がコードで記述できる機能です。
管理者が使用を許可するツールなどを設定し、記述可能なコードを事前に指定することで、指定されたコードの範囲で構成ファイルのコーディングを開発者自身が行えるようにできます。
上記の画面では、画面右側に「Task」として利用可能なコードの一覧が表示され、そのTaskから開発者が好みの内容を選択して左側の構成ファイルのコードに書き込むことができます。
どのGitHubのリポジトリから内容を取得するか、Visual Studio Codeの拡張機能として何が選択可能か、PowerShellやWingetの設定、Windowsのダークモードの設定などのさまざまな構成を開発者自身が選択し、コードに指定可能となります。
これにより管理者はさまざまな構成の実現を開発者自身や開発者チームに委託できるようになり、開発者は適切な範囲で好みの開発環境を構築できるようになるため、両者ともに生産性の向上が期待できます。
プライベートプレビューは、このWebページから申し込むことができます。
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