Deno、npmパッケージ込みで単一の実行ファイル生成可能に。Deno Compileがnpmパッケージに対応

2023年6月5日

オープンソースのJavaScript/TyeScriptランタイム「Deno」には、Denoをアプリケーションごとコンパイルして単一の実行ファイルが生成できる「Deno Compile」機能があります。

Deno Compileで生成されたバイナリはそのままOS上で実行できるため、Denoのインストールなどの手間なく簡単にDenoアプリケーションをデプロイできる利点があります。

今回Denoはバージョン1.34で、このDeno Compileがnpmパッケージに対応したことを発表しました

これによりnpmパッケージを用いたDenoアプリケーションでも、Deno Compileによって単一の実行系ファイルが生成されるようになりました。

下記はDenoのブログ「Deno 1.34: deno compile supports npm packages」で紹介されている、実際にnpmパッケージを組み込んだアプリケーションをコンパイルしてバイナリを生成し、実行したところ。

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Denoは開発当初、Node.jsとの互換性をあえて捨てて、よりよいJavaScriptランタイムを開発するという方針でした。しかし2022年にその方針を改め、Node.js互換機能を備えることを決断しました。

参考:Denoが大幅な方針変更を発表。3カ月以内にnpmパッケージへの対応を実現、最速のJavaScriptランタイムを目指しHTTPサーバを刷新

この方針変更以来、DenoはNode.jsへの互換度を高め、Node.jsのエコシステムを構成するパッケージであるnpmへの対応も進めてきました。

今回はそのNode.js対応を一歩進めて、Deno Compileという便利な機能へも対応させたことになります。

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