アトラシアン、分散アプリケーションの開発体験を快適にする新コラボレーション基盤「Compass」正式リリース
アトラシアンは、分散アプリケーションの開発を支援し、快適な開発体験を提供する新しいコラボレーション基盤「Compass」の正式リリースを発表しました。
Building a better developer experience just got easier.
— Atlassian (@Atlassian) October 17, 2023
Introducing Compass, Atlassian’s new developer experience platform! Remove developer friction, improve software + team health, and reduce risk with Compass.
Sign up for free: https://t.co/7gWAahQRnd pic.twitter.com/e5fEtbrZ9Y
分散アプリケーションは多数のサービスが連携することで1つのアプリケーションを構築する構造になっています。この場合、サービスごとに開発チームが分かれ、それぞれの開発チームがそれぞれ独立して開発を進めていることが一般的です。
こうした分散アプリケーションの開発においては、それぞれの開発チーム内でのコミュニケーションは密に行えたとしても、例えば全体としてどのようなサービスで構成されているのか、それぞれのサービスがどのような機能を持っているのか、それぞれのチームがどのような開発を進めているのか、といったアプリケーションを開発しているそれぞれのチーム全体に渡る情報共有は容易ではないでしょう。
アトラシアンのCompassは、こうした分散アプリケーションにフォーカスし、多数の分散したチームとそれぞれのチーム内の開発者が情報を共有でき、優れた開発体験によるコラボレーションを実現するためのプラットフォームです。
ソフトウェアカタログやチームダッシュボードなど提供
Compassの主な機能は以下となります。
統合ソフトウェアカタログ
全体のコンポーネントの依存関係などがすべて参照と追跡可能となっており、コンポーネント間の影響などを把握できるようになります。
また、コンポーネントに関連するAPI、ライブラリ、ドキュメント、開発のアクティビティ、スケジュールなどの詳細も把握可能です。
チーム ダッシュボード
チームが所有するコンポーネントを追跡し、健全な状態に保つために必要な情報を参照できます。
サービスの健全性を把握するスコアカード
コンポーネントに対して、セキュリティ、コンプライアンス、信頼性に関するベストプラクティスが維持されているかどうかを、スコアカードで確認できます。
そのほか、名前や説明、チーム、ラベルやカスタムフィールドなどでコンポーネントを検索する検索機能、コンポーネントに関する重要な変更を、そのコンポーネントに依存しているチームに通知するアナウンス機能、コンポーネント開発の標準化と迅速化を実現するテンプレート機能など、さまざまな機能が利用可能です。
CompassはFreeプランも提供されています。ただし全ての機能にアクセスできるユーザー数は3人、データ保持期間が1カ月などいくつかの制限があります。
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