AWS、スケーラブルなNFS「Amazon EFS」で、長期保存データ用の「Amazon EFS Archive」提供開始

2023年11月28日

Amazon Web Servicesは、Amazon EFSの新機能として長期保存データ用の「Amazon EFS Archiveストレージクラス」の提供を開始したと発表しました

また、既存のAmazon EFS Infrequent Access(IA)ストレージクラスのストレージ価格が36%引き下げられたことも同時に発表されました。これによりAmazon EFSはデータの長期保存において、従来よりもさらに低コストなソリューションとなりました。

Amazon EFSは、Amazon EC2などで構築したサーバからNFSでマウントして利用できるサービスです。あらかじめ容量を決めてプロビジョニングする必要がなく、保存するファイルの大きさに対して自動的にキャパシティが増減していくのが大きな特長です。

しかも、数千もの同時接続に対応するスケーラビリティを備えているなど、エンタープライズ向けのストレージとして人気のサービスです。

Amazon EFSにはデフォルトで利用できる標準ストレージのほかに、低頻度のアクセスしかないファイルをより低価格で保存できる「Infrequent Access Storage Class」(IAストレージクラス)が用意されています。

今回ここに、年に数回以下しかアクセスされない長期保存ファイルデータ向けにコスト最適化された新しいストレージクラス「Amazon EFS Archive」が追加されました。

Amazon EFS Archiveもほかのストレージクラスと同様に、データ分析や機械学習などのさまざまなデータの保存に利用でき、即時にデータにアクセス可能で、毎秒ギガバイトのスループットを提供し、イレブンナインの耐久性を備えています。

インテリジェントな階層化をサポートしているため、データへのアクセス頻度に応じて自動的にデータを適切なストレージクラスへ移動させることも可能です。

Amazon EFS ArchiveとIAストレージクラスの値下げは、すべての商用AWSリージョンにおいて、EFS Elastic Throughputモードを使用するすべてのファイルシステムで直ちに利用可能となっています。

AWS re:Invent 2023の主な発表

Day 0:Monday Night Live

Day 1:Keynote by AWS CEO Adam Selipsky

あわせて読みたい

AWS クラウド




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本