AWS、追加料金なくAmazon RDS for PostgreSQLの性能を最大2倍に引き上げる「Amazon RDS Optimized Reads」のAmazon RDS for PostgreSQL対応を発表
AWSは、追加料金なしでAmazon RDS for PostgreSQLの性能を最大2倍に引き上げる「Amazon RDS Optimized Reads」のAmazon RDS for PostgreSQL対応を発表しました。
Amazon RDS Optimized Readsによる高速化の仕組み
Amazon RDSは、データベースを格納するストレージとしてネットワーク上のElastic Block Storage(EBS)を利用しています。
今回リリースされたAmazon RDS Optimized Readsは、PostgreSQLがデータベース処理の際に生成する一時テーブルを、EBSの代わりにローカルのNVMeベースのSSDブロックレベルストレージに配置することで、ネットワーク上のEBSへのトラフィックを削減し、一時テーブルの処理を高速化、これによりクエリの高速処理を実現しています。
つまり一時テーブルが使われるクエリ、例えばソート、ハッシュ集約、高負荷結合、Common Table Expressions(CTE)などで最大2倍高速の処理速度が実現されるとのことです。
すでにAmazon RDS for MySQLには昨年(2022年)11月にOptimized ReadsとOptimized Writesの提供が始まっており、今回、Optimized ReadsがPostgreSQLにも展開されたことになります。
Amazon RDS Optimized Readsが対応するPostgreSQLのバージョンは、RDS for PostgreSQLバージョン15.2以降、14.7以降、13.10以降でデフォルトで利用できます。
対応するインスタンスは、最大3600GiBのNVMeベースのSSDブロックレベルストレージを搭載したIntelベースのM5dおよびR5dインスタンスと、最大3800GiBのNVMeベースのSSDブロックレベルストレージと最大25Gbpsのネットワーク帯域を備えたAWS Graviton2ベースのM6gdおよびR6gdデータベース インスタンス。
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