米ガートナー「先進テクノロジーのハイプサイクル2023年」を発表。GitOpsは黎明期、生成的AIとクラウドネイティブは過度な期待のピーク

2023年8月18日

米調査会社のガートナーは、「先進テクノロジーのハイプサイクル2023年」を発表しました

また、ガートナージャパンがほぼ同時に「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2023年」を発表しています。

こちらは別記事「ガートナージャパンが「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2023年」発表」をご覧ください。

ガートナーのハイプサイクルは、技術の登場から安定までを5つのステージに分けて説明したものです。5つのステージは、「黎明期」から始まり、「『過度な期待』のピーク期」「幻滅期」「啓発期」「生産性の安定期」まで。この途中で消えていく技術もあります。

ガートナーは、このハイプサイクルに示した先進テクノロジーは今後2年から10年の間に変革をもたらす可能性を秘めているとしています。

fig出典:米ガートナー(2023年8月)。画像の右側にある啓蒙活動期、生産性の安定期を省略

ハイプサイクルの左からいくつか注目したいテクノロジを見ていきましょう。

「黎明期」には、GitOps、Cloud Development Environments(クラウド開発環境)、Internal Developer Portal、そしてWebAssemblyなどの名前が並んでいます。

「『過度な期待』のピーク期」のほぼ中央にGenerative AI(生成的AI)が位置し、その右側に「Cloud-Native」が並んでいます。

今年の特長としては、これまでガートナーが発表してきた先進テクノロジーのハイプサイクルには、あまり名前を聞いたことがないような先進テクノロジーが比較的数多く並んでいたのですが、今年はそうした名称が少なく、GitOpsやWebAssembly、生成的AIやCloud-Nativeなど、すでに多くのITエンジニアに聞き馴染みのあるキーワードが比較的保守的といえる場所に並んでいるところでしょう。

ちなみに、今回の図の「幻滅期」「啓発期」「生産性の安定期」にはなにも技術名が記されていません。これは2021年から同様で、米ガートナーとしてはこのチャートにおいてピークを過ぎた技術にはフォーカスしない方向なのだと考えられます。

あわせて読みたい

業界動向




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本