米ガートナー「先進テクノロジーのハイプサイクル2023年」を発表。GitOpsは黎明期、生成的AIとクラウドネイティブは過度な期待のピーク
米調査会社のガートナーは、「先進テクノロジーのハイプサイクル2023年」を発表しました。
また、ガートナージャパンがほぼ同時に「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2023年」を発表しています。
こちらは別記事「ガートナージャパンが「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2023年」発表」をご覧ください。
ガートナーのハイプサイクルは、技術の登場から安定までを5つのステージに分けて説明したものです。5つのステージは、「黎明期」から始まり、「『過度な期待』のピーク期」「幻滅期」「啓発期」「生産性の安定期」まで。この途中で消えていく技術もあります。
ガートナーは、このハイプサイクルに示した先進テクノロジーは今後2年から10年の間に変革をもたらす可能性を秘めているとしています。
ハイプサイクルの左からいくつか注目したいテクノロジを見ていきましょう。
「黎明期」には、GitOps、Cloud Development Environments(クラウド開発環境)、Internal Developer Portal、そしてWebAssemblyなどの名前が並んでいます。
「『過度な期待』のピーク期」のほぼ中央にGenerative AI(生成的AI)が位置し、その右側に「Cloud-Native」が並んでいます。
今年の特長としては、これまでガートナーが発表してきた先進テクノロジーのハイプサイクルには、あまり名前を聞いたことがないような先進テクノロジーが比較的数多く並んでいたのですが、今年はそうした名称が少なく、GitOpsやWebAssembly、生成的AIやCloud-Nativeなど、すでに多くのITエンジニアに聞き馴染みのあるキーワードが比較的保守的といえる場所に並んでいるところでしょう。
ちなみに、今回の図の「幻滅期」「啓発期」「生産性の安定期」にはなにも技術名が記されていません。これは2021年から同様で、米ガートナーとしてはこのチャートにおいてピークを過ぎた技術にはフォーカスしない方向なのだと考えられます。