Tomcat Javaアプリケーションのコンテナ移行自動化ツール群「Tomcat modernization flow」、Google Cloudがプレビューリリース
Google Cloudは、Apache Tomcatで実行されているJavaアプリケーションを自動的にコンテナ環境へ移行してくれるツール群「Tomcat modernization flow」のパブリックプレビュー版をリリースしました。
Apache TomcatはJavaでアプリケーションサーバを実装するプラットフォームとして人気の高いアプリケーションンサーバです。ただしApache Tomcatが登場し普及した時期はDockerコンテナなどの技術が登場する前であるため、多くのApache Tomcatは仮想マシンなどの上で稼働していると見られます。
Google Cloudが発表したTomcat modernizatio flowは、この仮想環境上のApach Tomcatの情報を自動的に収集し、移行計画を策定、Google Kubernetes Engine(GKE)などコンテナ環境への移行に必要な設定や構成ファイルを生成、移行を行う、という一連の作業を自動的に行ってくれるツール群です。
移行は4段階に分かれています。
最初は「Assesment」(評価)で、評価ツールを実行すると自動的にTomcatのインスタンスとそこにデプロイされているアプリケーションを検出し、設定や構成を分析。レポートとしてまとめ、ワークロードに適切なマイグレーションを推奨してくれます。
このレポートを基に「Planning」(計画)を行い、「Migrate & Modernize」(移行&モダナイズ)を実行します。このときにDockerファイルなどの構成ファイル、ビルドスクリプト、Yamlファイルなども生成されるため、今後の運用時にそれらを利用することができます。そして移行後に「Optimize」(最適化)として、アップデートの適用やメモリ容量の調整などを行っていきます。
GitHubにはGoogle Compute Engine上で動いているデモプログラムのSpring Boot Petclinicアプリケーションを、Google Kubernetes Engineに移行する例を示したドキュメントが公開されています。
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