The Perl Foundationが「The Perl and Raku Foundation」の名称使用を発表
プログラミング言語「Perl」の開発と普及を促進する団体として設立された「The Perl Foundation」は、適切な場合において「The Perl and Raku Foundation」(略称:TPRF)の名称も使用することを発表しました。
前述の通り、もともとThe Perl FoundationはPerl言語の開発と普及を目的に設立された団体です。
しかし高機能化し複雑になってきたPerlの実装を見直し、次世代のPerlにふさわしいPerlを作ろうと2000年に開発が始まり2015年に登場したPerl 6は、Perl 5とは互換性のない言語となりました。
そしてそのことを明確にするために、2019年にPerl 6は「Raku」へと名称変更が行われました。一方でPerl 5も開発が途絶えることなく、今に至るまで継続して改善が続けられています。
これにより、The Perl FoundationはPerlとRakuの両方の言語の開発と普及促進目的とする団体となりました。
今回の発表は、この実態に合わせるために行われました。下記は今回の発表文「Announcements from the Board」からの引用です。
As such, it is important to recognize the relationship the foundation has with not just Perl, but also Raku. This is why, following a vote from the board, The Perl Foundation will now be using a new name, The Perl and Raku Foundation (TPRF), where this is appropriate.
前述の通り、当FoundationはPerlだけでなくRakuにも関係するのだとの認識が重要となります。そのため、The Perl Foundationは理事会の投票に基づき、新しい名称として「The Perl and Raku Foundation」(TPRF)を、適切だと思われる場合には使用することとしました。
(2022/11/2 23:15 追記:「The Perl and Raku Foundation」への名称変更ではなく、適切なときにこの名称を使用することがある、というのが正確な発表内容でした。お詫びして訂正します。タイトルと本文を変更しました。この記事で経緯が説明されています「On the Perl and Raku Foundation」)
あわせて読みたい
グローバルのクラウドインフラ市場シェア、Google Cloudが拡大傾向、AWSとAzureの1位2位は盤石。2022年第3四半期、Synergy ResearchとCanalysの調査結果
≪前の記事
RHEL9互換の国産Linux OS「MIRACLE LINUX 9」が無償公開。2032年までパッケージアップデートやセキュリティパッチを無償提供