SQL Server 2022がリリース候補に到達。Azure SQLとの双方向DR、Azure Synapseによるリアルタイム分析、Amazon S3へのバックアップ/リストアへも対応へ
マイクロソフトが開発中のリレーショナルデータベース「SQL Server 2022」がリリース候補版に到達したことが発表されました。
SQL Server 2022には、Microsoft Azure上のマネージドサービスであるAzure SQL Managed Instanceとのリンク機能による双方向ディザスターリカバリー機能、Azure上のデータウェアハウス機能であるAzure Synapse AnalyticsとのレプリケーションによってSQL Serverのデータをほぼリアルタイムに分析できる機能、ブロックチェーンの技術をデータベースに組み込むことでデータの改ざん防止などを可能にする機能などをはじめとした様々な新機能が搭載されます。
また、これまでシリアルスキャンだったバッファプールに対するアクセスがパラレルスキャンになったことで、特に大規模なメモリを搭載したサーバで大幅な性能向上も期待できるとされています。
さらにAmazon S3互換ストレージへの対応も追加されています。Amazon S3のREST APIを使用してAmazon S3互換のストレージへ接続しバックアップ、リストアなどの操作が可能になりました。
対応するオブジェクトストレージとしてはAWSのAmazon S3だけではなく、Ceph、Cloudian、NetApp、Nutanix、Pure Storage、Scality、Wekaなどの各種Amazon S3互換機能を持つオブジェクトストレージにも対応することが発表されました。
SQL Server 2022のリリース予定日はまだ発表されていませんが、今年秋には正式版が登場するのではないでしょうか。
あわせて読みたい
AWSがSlack経由で有償サポートの提供を開始、チームのメンバーで問題への対応を共有できる「AWS Support App」開始
≪前の記事
Xamarinのサポートは2024年5月1日で終了。マイクロソフトが.NET MAUI関連のロードマップを示す