マイクロソフト「.NET 7 Preview 1」公開。MSBuildによるコンテナビルドなどクラウドネイティブ対応強化
マイクロソフトはオープンソースで開発されているフレームワーク「.NET」の次バージョン「.NET 7」の最初のプレビューリリース「.NET 7 Preview 1」を公開しました。
Announcing the next milestone in the history of .NET and the 1st step towards the next 20 years of innovation.
— .NET (@dotnet) February 17, 2022
.NET 7 Preview 1 now available for download.
...now with updated and new APIs, JIT compiler optimizations, new hot reload scenarios. : https://t.co/WUjjiJlgyn
.NETはWindowsはもちろん、macOS、Linuxの各OSに対応し、デスクトップアプリケーション、モバイルアプリケーション、Webアプリケーションなどさまざまなアプリケーションの開発に対応するフレームワークです。
.NETは毎年メジャーバージョンアップの登場が計画されています。
昨年11月に正式リリースとなった「.NET 6」は、.NETの源流としてマイクロソフトがWindows向けのフレームワークとして開発してきた「.NET Framework」と、その後オープンソースとして公開した「.NET Core」フレームワークを「.NET」に統合してから最初の、本番利用に耐える品質とサポートが約束された長期サポート版(LTS版)の.NETとなりました。
今回プレビューリリースが公開された.NET 7はこの.NET 6を基に、クラウドネイティブ対応の強化や過去のフレームワークからの移行を始めとした、さまざまな改善が行われる予定です。
具体的には、マイクロソフトが開発しているクロスプラットフォーム対応分散アプリケーションのためのフレームワークである「Orleans」の強化、MSBuildによるコンテナビルドの実現、コンテナ化したときのバイナリイメージの削減などが予定されています。
第2四半期には.NET MAUIが正式リリース予定
.NET 7の正式リリースは今年、2022年11月になる見通しですが、その前の2022年第2四半期には単一のソースコードでWindows、Mac、iOSやAndroidなど複数のプラットフォームのユーザーインターフェイスを記述できるUIキット「.NET Multi-platform App UI」(.NET MAUI)が正式リリースされる予定です。
そのため.NET MAUIはまず正式リリース時点では.NET 6がサポートされ、.NET 7正式リリース時には.NET 7にも組み込まれる予定です。
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