JavaScriptランタイム「Bun v0.3.0」リリース。メモリ消費量が3分の1以下に、npmパッケージの自動インストールなど

2022年12月13日

サーバサイドで実行可能なJavaScriptランタイム「Bun」の最新バージョン「Bun v0.3.0」がリリースされました

BunはJavaScriptランタイムとバンドラ、トランスパイラ、タスクランナーなどの機能が最初から統合されているソフトウェアです。

JavaScriptエンジンにはSafariに搭載されているJavaScriptCoreを採用。Node.jsの主要なAPIやNode.jsのモジュール依存関係解決アルゴリズムも実装し、内蔵するnpmクライアントにより高速にnpmパッケージを読み込んで利用できるなど、Bun単体でさまざまな機能が統合され、便利に使えます。

さらにTypeScript/JSXトランスパイラによってTypeScriptファイルをそのまま読み込んで実行できるなど、既存のJavaScriptランタイムであるNode.jsのエコシステムやDenoの利点を取り込もうとしています。

その上で、開発言語としてZigを採用し、メモリ管理などを含む低レイヤでの実装を実現することで、他のJavaScriptランタイムと比較して高速な動作を実現していると説明されています。

メモリ使用量が激減して3分の1以下に

Bun v0.3.0での最大の改善点はメモリ使用量の減少です。前バージョンのBun 0.2.2と比較して3分の1から5分の1程度になったと説明されています。

下記はBun開発者のJarred Sumner氏のツイートです。Bunの前バージョンとの比較だけでなくNode.jsやDenoよりもメモリ使用量が少ないことを示しています。

node_modulesディレクトリにモジュールがなかった場合には、npmレジストリから自動的にパッケージをインポートする機能も追加されました。

また、Next.jsのようなファイルシステムベースのルーティング機能も実装されています。

そのほか詳しい新機能や変更点については「Bun v0.3.0」をご覧ください。

あわせて読みたい

JavaScript プログラミング言語 Bun TypeScript




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本