Google CloudのPrometheusマネージドサービスが正式版に。6京5000兆のポイントを保持するバックエンド上に構築、事実上無限の指標に対応可能
Google Cloud上で運用監視ツールのPrometheusをマネージドサービスとして提供する「Google Cloud Managed Service for Prometheus」が正式版となりました。
Prometheusは、マイクロサービスに代表されるような監視対象となるサーバが増減するような動的な分散環境のシステム監視に適したツールとして開発された運用監視ツールです。
アプリケーションやコンテナ、Kubernetesのようなオーケストレーションツール、OS、サーバ、ネットワークなど、システムを構成するさまざまな要素を監視対象とすることができ、メトリクスとしてCPUの負荷やメモリ、ストレージの利用率、HTTPのレイテンシなど任意の値を取得、監視できます。
状況をグラフで表示しつつ、異常を検知するとアラートを発するなど、システム監視を統合的に行うことができます。さらにリッチなビジュアライズについては「Grafana」などの外部ツールと連携可能。
一方で、こうした多機能かつ大規模な環境を監視対象とするサービスの環境を構築し、運用を継続していくことは手間のかかることでもあります。
6京5000兆のポイントを保持するバックエンド上に構築
今回正式版となった「Google Cloud Managed Service for Prometheus」は、こうした環境構築や運用の手間をクラウドが行ってくれることで、すぐに利用を開始できスケーラブルで、運用の手間もほとんどかかりません。
Googleはこのサービスが、Google社内で使用されているものと同じスケーラブルなバックエンド上に構築されていると説明しており、このバックエンドでは6京5000兆のポイントを保持する2兆以上のアクティブな時系列な情報を収集しているとのこと。
そのため、ユーザーが生成する指標のボリュームがどれだけ多くても対応できるとしています。
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