GNOMEとMonoとXamarinの開発者Miguel de Icaza(ミゲル・デ・イカザ)氏がマイクロソフト退職を発表
Linuxなどのグラフィカルデスクトップ環境を構築するソフトウェアとして知られるGNOMEの開発プロジェクトの創設者の1人で、その後.NET Framework互換の環境をLinuxなどの上に構築するMonoを開発し、さらにC#言語などの.NETテクノロジーを用いてiOSやAndroidに対応したモバイルアプリケーション開発を可能にするXamarinの開発を主導したMiguel de Icaza(ミゲル・デ・イカザ)氏が、マイクロソフトを退職することを明らかにしました。
Today was my last day at Microsoft. Leaving such a great team was a difficult decision, but the world outside grows bigger and more exciting each day.
— Miguel de Icaza (@migueldeicaza) March 5, 2022
I plan to make a dent on my open browser tabs, catch up on TikTok and pet projects before starting something new this fall. pic.twitter.com/mqkwJFDwqx
2016年にXamarinがマイクロソフトに買収されたことで、イカザ氏はマイクロソフト社員となっていました。
同じくXamarin買収によってマイクロソフト社員となった同社CEOのNat Friedman氏はその後GitHubのCEOとなり、昨年11月にはそのGitHub CEOの退任を発表。今後はスタートアップへの投資や支援をしていくことを表明しています。
イカザ氏も経歴から明らかなように(そしてFriedman氏と同様に)オープンソースとスタートアップを志向してきた人物です。
ツイートにあるように、秋には新しいプロジェクトを開始するとしていますが、おそらくそれはスタートアップとしてオープンソースに関わるものになると見られています。
GNOMEもMono/Xamarinも、非常に大きな影響力を持つソフトウェアであり、それは今も続いています。イカザ氏の次のプロジェクトも期待して待ちたいと思います。
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