国内のDesktop as a Service市場規模、2021年度は約326億円。5年後には1.6倍以上の545億円規模に
調査会社のITRは、日本国内におけるDesktop as a Serviceの予測を発表しました。
Desktop as a Serviceは、サーバ内で仮想デスクトップサービスを実行し、それをクラウドサービスとして提供するものです。一般には、仮想化されたWindowsマシンの画面がユーザーに配信されることになります。
ユーザーは手元にWindowsマシンがなくとも、専用のシンクライアントマシンやタブレットなどのスマートデバイスを用いて、配信されるWindowsの画面を手元のキーボードやマウスで操作できます。
インターネットに接続できる環境であればどこからでも利用でき、手元のマシンにデータが残らないためセキュリティ面でも安心などの利点から、リモートワークの普及に伴い利用が拡大しています。
ITRの調査結果によると、Desktop as a Service市場の2021年度の売上金額は約326億円。これが5年後の2026年度には1.6倍以上の545億円と予想されています。
ITRのシニア・アナリストである三浦竜樹氏は、このDesktop as a Service(DaaS)市場の成長について、次のようにコメントしています。「コロナ禍において、在宅勤務でのセキュリティ対策と運用管理性の向上を目的に、DaaSの導入を検討する企業および公共機関が増加しています。また、これまで導入・運用のコストや管理負荷の点から、オンプレミスのVDIを検討してこなかった企業においても、コロナ禍をきっかけにポータルサイトから迅速にDaaS環境を構築でき、コストも抑えられるケースが見られるパブリッククラウドDaaSの導入検討が増えてきています」。
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