AWSが主導するElasticsearchのフォーク「OpenSearch」にCanonicalが参加へ

2022年9月1日

Linuxの主要なディストリビューションの1つであるUbuntuを開発するCanonicalは、AWSが主導するオープンソースの検索エンジン「OpenSearch」のプロジェクトへの参加を表明しました。

AWSはオープンソースで開発されていたElasticsearchをマネージドサービスとして提供する「Amazon Elasticsearch Service」を提供していましたが、Elasticsearchの開発元であるElastic CEOのShay Banon氏は、これについてオープンソースの商標を軽視するなどAWSを強く非難する声明を2021年1月に発表しました。

参考:AWSをElasticが名指しで非難。ElasticsearchとKibanaのライセンスを、AWSが勝手にマネージドサービスで提供できないように変更へ

同時に、それまでApache License 2.0だったElasticsearchとKibanaのライセンスを、商用サービス化を制限する「Server Side Public License」(SSPL)と「Elastic License」のデュアルライセンスへ変更することも発表しました。

OpenSearchはこれを受けてAWSがElasticsearchをフォークして立ち上げたプロジェクトです。

参考:AWS、ElasticsearchとKibanaのフォークによる「OpenSearch」プロジェクトを発表。Elasticとの溝は埋まらないまま

すでにOpenSearchにはオラクルを始めとする多くのパートナーが参加していますが、オープンソースの主要なプレイヤーの1つであるCanonicalの参加はAWSやOpenSearchの継続性に懸念を持つ人々にとって心強いものとなりそうです。

関連記事

2024年9月、OpenSearchはLinux Foundation傘下となりました。

あわせて読みたい

AWS オープンソース




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本