オンプレミスにAmazon EKSと同等の環境を構築する「Amazon EKS Anywhere」がベアメタルサーバに対応。VMware環境が不要に
Amazon Web Services(AWS)は、オンプレミスのサーバ上にAmazon EKSと同等のKubernetes環境を構築できるソフトウェア「Amazon EKS Anywhere」が、ベアメタルサーバに対応したことを発表しました。
Amazon EKS Anywhereは、2021年9月にリリースされたソフトウェアです。
参考:Amazon EKS Anywhereが正式リリース。オンプレミスにAmazon EKSと同様のKubernetes環境を無料で構築可能
AWSのクラウド上でKubernetesによるコンテナオーケストレーション、ノードプロビジョニング、Kubernetes自身のパッチ適応や更新、統合的な管理コンソールなどをマネージドサービスで提供する「Amazon Elastic Kubernetes Service(Amazon EKS)と同等の環境を、VMware vSphereを用いた仮想環境上に構築できるソフトウェアとしてリリースされました。
これにより利用者はAmazon KESと一貫性のあるKubernetes環境をオンプレミスに用意でき、アプリケーションの開発やテストなどに利用することが可能となります。
今回発表されたのは、このAmazon EKS AnywhereがVMware vSphereによる仮想サーバを用意しなくとも、ベアメタルサーバ上にインストールできるようになった、ということです。
一般にベアメタルサーバ上にKubernetes環境を構築するのは面倒で手間のかかる作業とされていますが、Amazon EKS Anywhereのベアメタルサーバ対応は、オープンソースのツールをベースにしたワークフローにより、ベアメタルのハードウェアプロビジョニングからKubernetesクラスタの実行まで、すべてのステップを自動化できるようになったとのことです。
これまでと同様にEKS Connectorを用いることで、Amazon EKSのコンソールから複数のKubernetesクラスタのステータス、設定、ワークロードなどを統合して参照可能。また、AWSによる有償サポートも提供されています。
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