月データセンターや6Gは黎明期、Web3は期待のピーク期、モノのインターネットは幻滅期など、ガートナーが「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2022年」を発表
ガートナージャパンは、「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2022年」を発表しました。
米ガートナーは毎年「先進テクノロジーのハイプサイクル」を発表していますが、今回発表されたのは、日本において未来志向型と捉えられるインフラストラクチャを中心とする36のテクノロジやトレンドを、ガートナージャパンが同社の手法であるハイプサイクルとしてまとめたものです。
参考:米ガートナー「先進テクノロジーのハイプサイクル2022年」を発表。分散IDやWeb3は過度な期待、機械学習によるコード生成、デジタルヒューマンなどは黎明期
ガートナーのハイプサイクルは、技術の登場から安定までを5つのステージに分けて説明したものです。5つのステージは、「黎明期」から始まり、「『過度な期待』のピーク期」「幻滅期」「啓発期」「生産性の安定期」まで。この途中で消えていく技術もあります。
日本ではグローバルよりも早い段階で「メタバース」に過度な期待が
左の黎明期からキーワードをいくつか見ていくと、汎用人工知能、6G、月データセンターなどは黎明期の入り口にあり、自律分散型組織、エッジAIなどが黎明期の出口にあります。
Web 3は「『過度な期待』のピーク期」の入り口にありますが、なんといっても「『過度な期待』のピーク期」の頂点にあるのがメタバースです。実はメタバースは米ガートナーの今年のハイプサイクルではまだ黎明期に位置しています。
ガートナーはメタバースを「仮想的に拡張された物理的現実とデジタル化された現実の融合によって創り出される集合的な仮想共有空間で、継続的なイマーシブ・エクスペリエンス(没入感)を提供するもの」と定義したうえで、「日本ではグローバルよりも早い段階で過度な期待が寄せられている」と指摘してます。
次世代型リアル店舗、モノのインターネット、ブロックチェーンなどが「幻滅期」にあり、人工知能は幻滅期を抜け出して「啓発期」に移行したと位置づけられています。
関連記事
あわせて読みたい
Chrome開発チームがSQLiteチームとWebAssembly版SQLiteを開発中。Webブラウザ上からのファイル書き込みで永続化も可能。Web SQL APIの代替として
≪前の記事
マイクロソフト、Windows Serverの仮想コア対応などライセンス規約の更新を発表。クラウドや仮想環境などとのシームレスな運用が容易に