2021年の国内ITサービス市場規模は5兆9000億円、成長率は3.2%。売上げ1位は富士通、2位がNTTデータ、3位日立製作所。IDC Japan
調査会社のIDC Japanは、2021年の国内ITサービス市場ベンダー売上ランキングを発表しました。
発表によると、2021年の国内ITサービス市場規模は5兆8712億円、前年比成長率は3.2%でした。ベンダー売上の上位5社は、1位が富士通、2位がNTTデータ、3位が日立製作所、4位NEC、5位IBMとなり、2020年から変わっていません。
動向を産業分野別に見ると、金融ではオンライン系銀行、クレジットカード、損害保険など、各ベンダーがそれぞれ異なる領域で売上を伸ばしました。
製造および流通では顧客によって新型コロナウイルス感染拡大の影響からの回復に差が見られましたが、SAP関連の需要が引き続き高かった上、流通ではeコマースやデジタルマーケティングなども成長の牽引役となりました。
通信/メディアは通信事業者向け、政府/公共では大規模な更改案件の獲得状況がベンダーの売上動向に影響を与えました。その他の産業分野では、運輸サービス、旅行代理店、宿泊業などで新型コロナウイルス感染拡大の影響の長期化が見られ、それが各ベンダーの売上を左右しました。
あわせて読みたい
HashiCorp Cloud Platformが日本リージョンの一般提供を開始。HCP VaultとCP Consulをマネージドサービスで提供
≪前の記事
Amazon GuardDutyでマルウェアの検出が可能に。既存の悪意のある動作の検出に加えて