「Windows 365 Cloud PC」が正式サービス開始。月額定額制で2vCPU/8GBメモリが5570円など
マイクロソフトは、デスクトップ仮想化の技術を用いてWindows環境を配信する新サービス「Windows 365 Cloud PC」のサービスを開始。国内価格も明らかになりました。
主な価格は、2vCPU/4GBメモリ/128GBストレージが月額4210円、2vCPU/8GBメモリ/128GBストレージが月額5570円、4vCPU/16GBメモリ/128GBストレージが月額8970円など。
ここに示されている価格は、「Windowsハイブリッド特典」と呼ばれる、有効なWindows 10 Proライセンス付きデバイスを持ち、そのデバイスから少なくとも期間中に一度アクセスするユーザーに適用される価格です。
Windows 365 Cloud PCのすべての価格一覧
有効なWindows 10 Proライセンスを持たないユーザーに対する価格を含む、すべての価格プランは別のページに掲載されており、それをPublickeyが独自に表にまとめると次のようになりました。
「月額」の欄がハイブリッド特典を利用しない場合の価格、「月額(特典)」の欄がWindowsハイブリッド特典を利用した際の価格です。
Windows 365には、中小規模組織向けの「Windows 365 Business」と、大規模組織向けの「Windows 365 Enterprise」の2種類があります。
Windows 365 Businessはシンプルな導入が可能、Windows 365 Enterpriseは、Cloud PCをMicrosoftエンドポイントマネージャで管理するとともに、Microsoft のその他のサービスとの統合を活用したいという場合に適しています。
また、Windows 365 BusinessにはCloud PCの外部にファイルを保存するなどでアウトバウンドなデータ転送が発生した場合に、最大のデータ転送量が決められています(vCPU数によって異なりますが、1カ月あたり12GBから70GB)。Windows 365 Enterpriseでは、アウトバウンドデータに対してMicrosoft Azureの帯域幅の価格が適用されます。
Windows 365は8月2日から提供が開始されており、すでに日本からも「Windows 365 Cloud PC | Microsoft」のページから購入が可能になっています。
Windows 365 Cloud PCが適しているユーザーとは
Windows 365はMicrosoft Azureのデスクトップ仮想化サービスである「Azure Virtual Desktop」をベースにしたサービスです。クライアントとしてMac、iPad、Linux、Androidなどに対応。ネイティブアプリケーションが用意されるほか、Webブラウザからも利用可能です。
より高性能な仮想マシンや従量課金制などを含む高度なカスタマイズを求めるユーザーはAzure Virtual Desktopが適しており、ビジネス向けにシンプルな料金体系や運用を求めるユーザーにはWindows 365 Cloud PCが適しています。
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