Webブラウザの拡張機能を標準化へ、Apple、Google、Mozilla、マイクロソフトらがW3C WebExtensions Community発足
W3Cは、Apple、Google、Mozilla、マイクロソフトらがWebブラウザの拡張機能の標準化や仕様改善のためのグループ「WebExtensions Community Group」を発足させたことを発表しました。
#w3ccommunity Forming the WebExtensions Community Group https://t.co/WrPPsRt23M
— W3C (@w3c) June 4, 2021
WebExtensions Community Groupは、「ブラウザ拡張機能に関する共通のビジョンを持ち、将来の標準化に向けて活動する」ことを目的としています。
そのなかでも特に、開発者が拡張機能を簡単に作成できるように一貫性のあるモデルと共通化された機能やAPIなどの策定、および高性能かつ高セキュリティなアーキテクチャのアウトラインを示すことに注力するとしています。
ただし、現在それぞれのブラウザが独自に拡張機能用のアプリストアなどを運営していますが、それらを共通化するといったことまでは視野に入れておらず、引き続き各ブラウザベンダごとにブラウザ拡張機能の充実がはかれるようにしていくとのことです。
すでにWebブラウザの拡張機能は、ChromiumブラウザをベースにしているGoogle ChromeとMicrosoft Edgeでは事実上共通化されており、Firefoxの拡張機能も同じくChromiumで採用されているWebExtensions APIが用いられているために事実上の共通化が進んでいます。
今回のW3CでのWebExtensions Community Groupの発足は、こうした共通化を基にした標準化へとさらに推し進める動きといえるでしょう。
関連記事
あわせて読みたい
Kubernetes上でVMのライブマイグレーション、バックアップ、PXEブートなど可能に。ハイパーコンバージドインフラを実現する「Harvester」、Rancher Labsがベータ公開
≪前の記事
Stack Overflowが投資会社に買収された理由は、グローバル展開を加速し、さらに成長するため