VMware Cloud on AWSをオンプレミスに持ち込む「VMware Cloud on AWS Outpost」が正式リリース。VMworld 2021
AWSとVMwareは、「VMware Cloud on AWS Outpost」の正式リリースを発表しました(AWS Blogでの発表)。
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AWSは2018年にオンプレミスでAWSのクラウド環境を実現する「AWS Outposts」を発表。
AWS Outpostsは、AWSが設計した、AWSのクラウドインフラで使われているものと同じハードウェアとソフトウェアをラックマウントのシステムとしてまとめたものをオンプレミスに持ち込むことで、オンプレミスでもAWSと一貫性のあるクラウドインフラが利用可能になるというもの。
ユーザーはオンプレミスとクラウドインフラのどちらでも、AWSのサービスを活用したソフトウェアを実行できるようになります。
このとき、「AWSネイティブ」と「VMware Cloud on AWS」の2つのOutpostsがリリースされることが合わせて発表されていました。
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発表から1年後の2019年には、AWSネイティブなOutpostが正式リリースされていました。
今回ようやく、VMware Cloud on AWS Outpostが正式版になりました。
VMware Cloud on AWS OutpostはAWSネイティブなOutpostと同様に、VMware Cloud on AWSをマネージドサービスとしてオンプレミスのデータセンターに持ち込んで実行可能にします。操作はVMware Cloud on AWSと同様にVMware Cloud portalから行うことになります。
またVMware Cloud上でKubernetesのマネージドサービスを提供する「VMware Cloud with Tanzu services」も、今回のVMworld 2021で同時に発表されています。
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これにより、VMware Cloud on AWS OutpostでもマネージドなKubernetesサービスを利用可能になると見られます。
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