マイクロソフト、「Universal Print」正式リリースを発表。プリンタサーバをクラウド化し、プリンタドライバを不要に。Microsoft Ignite 2021
マイクロソフトは、プリンタサーバや関連の管理サービスをすべてクラウド化し、オンプレミスでのプリンタサーバもクライアントPCへのプリンタドライバのインストールも不要にする「Universal Print」の正式リリースを発表しました。
Universal PrintはプリンタをAzure Active Directoryによって組織全体で統合管理し、集中してモニタリングやコンフィグレーションの設定などが可能になります。
と同時に、PCにいちいちプリンタドライバをインストールしなくても、クラウド経由でオフィスのプリンタに印刷させることができるようになります。
Universal Print対応のプリンタであればネットワークに接続するだけで利用可能。
Universal Printに対応していない既存のプリンタは、Universal PrintプロキシアプリケーションをインストールしたPCに接続することで、Universal Printに対応できます。
マイクロソフトによると、すでにブラザー、キヤノン、エプソン、HP、コニカ、ミノルタ、リコー、東芝、ゼロックス、レックスマークなどのプリンタベンダが、Universal Printに対応したプリンタや、既存のプリンタのアップデートなどを提供しているとのこと。
Universal Printは、下記のライセンスに対して提供されます。
- Microsoft 365 Business Premium
- Windows 10 Enterprise E3, E5
- Microsoft 365 Enterprise F3, E3, E5
- Windows 10 Education A3, A5
- Microsoft 365 Education A3, A5
クラウドベースのプリンタソリューションとしては、Googleがクラウド経由で印刷を可能にするGoogleクラウドプリントを提供していましたが、昨年末でサービスが終了しています。
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