オンプレミスのストレージ群を抽象化してStorage as Codeを実現する「Pure Fusion」、Pure Storageが発表
ストレージベンダのPure Storageは、同社のストレージ製品群を抽象化しコードで制御できる「Storage as Code」を実現する新サービス「Pure Fusion」を発表しました。
Pure Fusionはクラウドサービスとして提供され、同社のオンプレミス向けストレージ製品であるFlashArray//XやFlashArray//Cなどを抽象化してクラウドのアベイラビリティゾーンのようにまとめてストレージプールとし、APIやコードで制御できる機能を提供します。
Pure Fusion経由ではユーザーはストレージを容量などを指定してプロビジョニングし、利用することになります。この場合、ストレージ内でのデータ配置、移動、リバランシングなどの運用管理はPure Fusionにより自動化されます。
と同時に、同社がAWSやAzure上で同社ストレージ製品群とAPI互換性のあるストレージサービスとして提供している「Pure Cloud Block Store」も同じようにPure Fusionから制御できるため、オンプレミスとクラウドをそれぞれにアベイラビリティゾーンとみなして扱い、可用性を高める構成などが容易になります。
Pure Fusionによって、オンプレミスのストレージ群に対してもクラウドストレージのようにセルフサービスでプロビジョニングや利用ができ、複雑な運用管理は自動化され、ストレージをソフトウェアで構成するStorage-as-Codeが実現できるとPure Storageは説明しています。
Pure Fusionは2021年内にプレビュー版が公開され、2022年前半に正式版が登場予定です。
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