オラクルがOracle Autonomous Data Warehouseを強化。SQLを知らないビジネスユーザーでもデータ分析を容易にする自動化とUIなど追加
オラクルは、同社がOracle Cloud Infrastructure上で提供しているデータベースサービス「Oracle Autonomous Data Warehouse」を機能強化し、SQLなどを記述しなくてもデータをロードし、分析できる機能などを追加したと発表しました。
We’re live with Andrew Mendelsohn! Tune in and hear what’s next for our Autonomous Data Warehouse. #OracleLive https://t.co/tYjmkUUXZV
— Oracle (@Oracle) March 17, 2021
データウェアハウスは、大量のデータに対して分析処理を行うことで、売り上げの傾向や顧客の嗜好など、ビジネスにおける洞察を得ることを主な目的としています。
今回のAutonomous Data Warehouseにおける主な機能強化は、大量のデータのロード、ロードしたデータを処理しやすい形式に整える変換、そして分析などを、データベースの専門家ではないビジネスユーザーでも行えるように、ユーザーインターフェイスや機械学習などを用いて支援するものです。
具体的には、Autonomous Data Warehouseに対してExcelファイルやCSVファイル、JSONファイルなどを簡単にロードできる画面が設定されるほか、Oracle Fusion Cloud Applicaions、NetSuite、SAP、Salesforceなどの業務アプリケーションからデータを取り込むコネクタなども用意されます。
そのうえで、AutoMLと呼ばれる機能により、ターゲットのデータと分析の目的などを指定すると、内部で多数の機械学習によるアルゴリズムが同時に実行され、適切なアルゴリズムとその結果が自動的に選択されます。
ユーザーは機械学習やアルゴリズムなどの知識なく、機械学習を用いた適切な分析を行うことができるとされています。
オラクルのデータベース・サーバー・テクノロジー担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのアンドリュー・メンデルソン(Andrew Mendelsohn)氏は、「この次世代の『Oracle Autonomous Data Warehouse』により、使いやすいノーコードのツール群を提供し、ビジネス・アナリストも、シチズン・データ・サイエンティスト、データ・エンジニアや開発者のようになれるよう支援します」とコメントしています。
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