Nutanix、仮想ネットワーク機能を正式リリース。メモリオーバーコミット機能も追加
ハイパーコンバージドシステム大手のNutanixは、9月21日と22日(日本時間の22日深夜と23日深夜)にオンラインイベント「Nutanix .NEXT 2021」を開催。
同社が提供するハイパーコンバージドシステムの基盤ソフトウェアであるAcropolis(AOS)の新バージョンとなるAOS 6を発表し、おもな新機能を発表しました。
Acropolis 6がリリース
AOSは分散ストレージや仮想マシン管理、KVMをベースにした仮想化ハイパーバイザーであるAHVなどから構成されています。
AOS 6では、仮想ネットワーク、ディザスタリカバリー、ゼロトラストセキュリティーモデルなどの導入、データベースサービスの効率や性能の向上などが実現されるとのこと。
仮想ネットワーク機能は仮想化ハイパーバイザのAHVに搭載。マルチテナントプライベートクラウドが実現します。
AHVではさらに、メトロクラスタリングにおける自動的なディザスタリカバリフェイルオーバーにより、ダウンタイムゼロを実現。
そして多くの要望があったメモリオーバーコミットメントも搭載。物理メモリよりも多くの仮想メモリが管理できるため、より高密度な仮想マシンの稼働が可能になります。
AHVがRed Hat OpenShiftの認定プラットフォームにもなりました。
参考:Red HatとNutanixが戦略的提携を発表。Nutanix上でRed Hat OpenShiftが優先的なKubernetes環境に
仮想ネットワークの追加やディザスタリカバリの強化
AHVに搭載された仮想ネットワークは、Software Defined Network機能を実現するFlowによって制御されます。これによりテナントごとに分離されたネットワークによるマルチテナント機能を実現。
ディザスタリカバリ関連も強化され、DR Observabillity DashboardによりDRのトポロジーやSLAなどの管理が容易になりました。また、ディザスタリカバリ時のデータ転送においても暗号化が働き、サードパーティの製品に頼らずとも、より安全なディザスタリカバリが実現しました。
そのほかAOS 6では多数の機能強化が行われました。詳細はプレスリリースなどをご参照ください。
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