MongoDB 5.0が登場。時系列データ対応、実行中のシャーディング変更に対応など
MongoDB社は、同名のNoSQLデータベースの最新版となる「MongoDB 5.0」のリリースを発表しました。MongoDB 5.0はオンプレミス用と、クラウドサービス「MongoDB Atlas」の両方で提供されます。
Breaking News - CTO @MarkLovesTech announces the release of MongoDB 5.0!
— MongoDB (@MongoDB) July 13, 2021
Introducing new workloads
Future proof apps
Next-gen privacy pic.twitter.com/bZhv7vw8kt
MongoDBは、さまざまな種類が存在するNoSQLデータベースの中でも、ドキュメント指向データベースとしてJSON形式のデータ格納を中心としたデータベースです。JSONを用いることで非常に柔軟で多様なデータを格納でき、分散データベースとして高いスケーラビリティと性能を実現することなどを特徴としています。
NoSQLデータベースの中でもトップクラスの人気を得ているデータベースです。
時系列データ対応、ライブシャーディングなど新機能
メジャーバージョンアップとなるMongoDB 5.0では下記のような主な新機能が搭載されています。
時系列データへの対応
時系列データにネイティブ対応しました。格納されたデータに対して。時間順、特定期間など、時間をベースにした操作が可能になります。これによりログデータやセンサーデータなどの処理がさらに柔軟に行えるようになることが期待できるでしょう。
ライブ・リシャーディング
MongoDBを稼働させたまま、データのシャーディングを変更することができるようになりました。シャーディングとは、データを特定のルールに従って複数のサーバに分散させることでスケーラブルな分散データベースを実現する仕組みです。このシャーディングをデータベースを稼働させたまま実行できるようになることで、データの状況によって最適なデータの分散配置が容易になります。
MongoDB Atlas Serverless Instance(Preview)
クラウドサービスのMongoDB Atlasがサーバレスに対応することで、データベースの負荷に合わせてサーバのインスタンスが自動的に増減してくれるようになります。これにより、データベースサーバの運用の手間が大きく省略できることが期待されます。
メジャーバージョンアップは1年ごとのタイムベースに
今後MongoDBのメジャーバージョンアップは、1年ごとに行われるタイムベースのバージョンアップになることが発表されました。MongoDB Atlasではこれに加えて四半期ごとのマイナーバージョンアップに該当するRapid Releaseも行われます。
Versioned APIの採用
APIにバージョン付けをし、同一バージョンのAPIであれば動作が変わらないことを保証することで、MongoDB本体のバージョンアップが行われたとしても、アプリケーションの互換性を維持できるようにしました。
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