Kubernetes上でVMのライブマイグレーション、バックアップ、PXEブートなど可能に。ハイパーコンバージドインフラを実現する「Harvester」、Rancher Labsがベータ公開
Rancher Labsは、Kubernetesを用いてサーバを集約したハイパーコンバージドインフラを実現するソフトウェア「Harvester」のベータ公開を発表しました。
一般に、サーバを集約して仮想化基盤を構成するハイパーコンバージドインフラは、vSphereとvSANなどの仮想化ソフトウェアを用いて構成します。VMwareやNutanixなどの製品がよく知られています。
Rancher Labsの「Harvester」は、このハイパーコンバージドインフラを「Kubernetes」と分散ストレージを実現する「Longhorn」を基盤に構築するオープンソースのソフトウェアとして開発されています。
そしてその上でコンテナだけでなく、コンテナと同様に仮想マシンを管理できるようにする「KubeVirt」を用いることで、仮想マシンもKubernetes管理下で利用可能にしています。
Kubernetes上でVMのライブマイグレーションが可能に
今回ベータ版となったHarvester 0.2.0では、以下の新機能が追加されました。
- 仮想マシンのライブマイグレーション
- 仮想マシンイメージのバックアップとリストア
- PXEブートによるベアメタルサーバへの自動インストレーション
- Rancherとの統合
今後さらなる新機能としてロードバランサー機能、マルチテナントサポート、仮想マシンのスナップショット機能、Terraformプロバイダの提供、モニタリング機能の強化などを予定していると説明されています。
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