Java 16正式リリース。JavaアプリをWin/Mac/Linuxのインストール形式にするパッケージャ登場、OpenJDKソースコードがGitHubへ移行
オラクルは、Java 16の正式リリースを発表しました。
Javaは6カ月ごとに「フィーチャーリリース」と呼ばれるメジャーアップデートが行われています。Java 16は昨年9月に登場したJava 15に続くメジャーアップデート。
そして今年9月にリリース予定のJava 17は、Java 11から3年ぶりの長期サポート版となる予定です。
Java 16 is now available! #Java16 #JDK16 #OpenJDK
— Java (@java) March 16, 2021
Download now: https://t.co/Oxz17jtyEy
Release notes: https://t.co/jj3xvsCxFh
API Javadoc: https://t.co/kcQwBgrS3B
Documentation: https://t.co/7mCMhssW0S pic.twitter.com/Yg2ZSkJHAf
主な新機能や変更点
Java 16での主な新機能は、Java 14でプレビューとして導入されたinstanceofを用いたパターンマッチングの拡張(JEP 394)が正式版となり、同じくJava 14でプレビューとして導入されたRecord型(JEP 395)も正式版となりました。
Javaアプリケーションがインストールしやすいようにmsiやexe(Windows)、pkgやdmg(macOS)、debやrpm(Linux)など各OSに対応したインストーラブルな形式にパッケージングできるパッケージングツール(JEP 392)も正式版となっています。
OpenJDKのコミュニティが管理するソースコードがMercurialベースからGitベースとなり(JEP 357)、GitHubのOpenJDKリポジトリに移行(JEP 369)されたことも大きな変更でしょう。
そのほか実験的な新機能として、ハードウェアの並列処理を活用するためのVector API(JEP 338)、Javaのヒープ管理外でメモリを確保できるForeign-Memory Access API(JEP 393、3回目のインキュベーター)など、多くの実験的機能や新機能も含まれています。
Java 16の詳しい新機能は、日本JavaユーザーグループのJJUGナイトセミナー「Java 16 リリース記念イベント」(YouTube)で詳しく説明されていますので、興味がある方はぜひ参照してみてください。
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