HTTP/3が5月末までにFirefoxでデフォルトで有効になる予定、Mozillaが明らかに。QUICの実装はRustによる独自実装の「Neqo」(たぶん「ネコ」)
Mozillaのブログ「Mozilla Hacks」に4月16日付けで投稿された記事「QUIC and HTTP/3 Support now in Firefox Nightly and Beta」によると、5月末までにFirefoxでHTTP/3が利用可能になることが明らかにされました。
FirefoxでのHTTP/3対応について、次のように説明されています。
Support for QUIC and HTTP/3 is now enabled by default in Firefox Nightly and Firefox Beta. We are planning to start rollout on the release in Firefox Stable Release 88. HTTP/3 will be available by default by the end of May.
Firefox NightlyとFirefox Betaでは、QUICとHTTP/3のサポートがデフォルトで有効になっています。Firefox Stable Release 88のリリースで、ロールアウトを開始予定です。HTTP/3は、5月末までにデフォルトで利用可能になるでしょう。
HTTP/3をサポートしたFirefox NightlyとFirefox Betaでは、HTTP/3に対応したWebサーバとの通信では、自動的にHTTP/3を利用します。GoogleやFacebookはすでにHTTP/3を利用しているため、これらとの接続ではHTTP/3が有効になるはずです。
Firefox 88安定版はすでに4月19日に公開されています。今後このFirefox 88のでHTTP/3が有効になっていくものとみられます。
ちなみにFirefoxでのQUICの実装は、Rust言語によるMozillaの独自実装の「Neqo」となっています。ロゴがネコのように見えなくもないので、たぶん「ネコ」と発音するのではないでしょうか。
ちなみにHTTP/3はIETFのラストコールの状態で、RFC化を待っているところです。
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