Google、コンテナネイティブなKubernetes向け「Cloud DNS」発表。マルチリージョン、クロスクラスタのサービスディスカバリも実現
GoogleはコンテナネイティブなDNSとしてKubernetesでの利用に適したDNSのマネージドサービス「Cloud DNS」を発表しました。
Announcing the release of container-native Cloud DNS:
— Google Cloud Tech (@GoogleCloudTech) June 9, 2021
Cloud-managed DNS
Local DNS resolution on every node
Built-in DNS observability
Multi-regional, cross-cluster service discovery
Learn how it can vastly improve application performance ↓ https://t.co/SzqGp9OjmQ
Kubernetes上で多数のコンテナが連係して実行される場合、それぞれのコンテナもしくはコンテナ上で稼働するサービスはDNSによる名前解決によって相互に通信を行えるようになります。
そのためKuberntes上では多数の名前解決が必要となり、また名前解決が遅いとアプリケーション全体の実行速度にも関わります。
Cloud DNSは、こうしたコンテナとKubernetes環境に適したDNSであり、マネージドサービスとしてGoogle Cloudが提供するため、運用に関する手間がかからないといった利点があります。
GoogleはCloud DNSによって以下のメリットがあると説明しています。
- マネージドサービスのDNSによってクラスタ内のDNSポッドが不要になる
- Google Kubernetes Engine内のノードに対してローカルで高速にDNSの名前解決を行う、スケーラブルなDNS性能を提供
- Google Kubernetes Engineに対してマルチリージョン、クロスクラスタに対応したサービスディスカバリを提供
- Google Cloudの運用管理ツールと統合され、DNSのモニタリングやロギングも対応
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