Google Cloud、運用監視のメトリクスデータを自在に操作できる「Monitoring Query Language」(MQL)正式リリース
Google Cloudは、運用監視のマネージドサービスであるGoogle Cloud Monitoringの時系列データに対して操作が可能な問い合わせ言語「Monitoring Query Language」(MQL)の正式リリースを発表しました。
これまでGoogle Cloud Monitoringでは収集した運用監視データに対してダッシュボードのメニューから設定を行うことで、グラフなどデータの視覚化やアラームの設定、フィルタリングなどを行っていました。
Monitoring Query Languageを用いることで、これらをすべてコードとして組み立て、表現できるようになり、より柔軟性の高い運用監視が可能になります。
ダッシュボードにQuery Editorが追加
Google Cloud Monitoringは、もともとGoogleが買収したStackdriverをGoogle Cloudに統合した運用監視のためのマネージドサービスです。
Google Cloudのインフラや仮想マシンなどさまざまなサービス、アプリケーションに対して、イベントや性能などの状態をモニタリングできるだけでなく、ほかのクラウドなどで稼働しているアプリケーションであってもエージェントなどを組み込むことで運用監視対象にできます。
ダッシュボードからメニューなどによりメトリクスの操作やアラームの設定などが可能です。
今回、そのダッシュボードに「Query Editor」機能が追加。ここからMonitoring Query Languageを入力できるようになりました。
このMonitoring Query Languageを用いると、割合ベースのグラフやアラートの設定、メトリクスデータの週ごと、月ごとなど時系列を区切った分析、メトリクスデータに対する数学的な計算や論理計算、複数のメトリクスに対するフェッチやジョイン、集計などの操作など、さまざまな操作をコードとして表現できるようになります。
Google社内では以前からMonitoring Query LanguageがSREの現場で使われており、今回公開されたものは社内で使われているものと同じ機能を持つものだと説明されています。