GitLabもデフォルトのブランチ名を「master」から「main」に変更へ、5月から

2021年3月15日

GitLabは、5月22日にリリースするGitLab 14.0以降、新規に作成されるリポジトリのデフォルトブランチ名を「master」から「main」に変更することを明らかにしました。

具体的には、4月22日リリース予定のGitLab 13.11でフィーチャーフラグによってデフォルトブランチ名を「main」に変更可能にします。この時点ではまだデフォルトブランチ名は「master」のまま、フラグを切り替えたときのみデフォルトブランチ名が「main」となります。

そして5月22日にリリース予定のGitLab 14で、デフォルトの設定が切り替わり、新規リポジトリのデフォルトブランチ名が「main」となります。

masterからmainへの変更は、人権運動が背景に

デフォルトブランチ名を「main」へ変更する背景には、昨年5月に米国ミネソタ州ミネアポリスで発生した、警官が黒人男性を拘束し窒息死に至らしめた事件と、その動画がソーシャルメディアなどで拡散したことをきっかけに「Black Lives Matter」などを訴えて広がった人権運動があります。

この運動以降、IT業界でこれまでよく使われてきた「Master/Slave」や「Blacklist/Whitelist」など、センシティブと見なされる用語を見直そうという動きが広がりました。

参考:Twitter、コードやドキュメント内の用語「Whitelist/Blacklist」「Master/Slave」「Dummy value」などを好ましい用語へ置き換え、具体例も発表

2020年6月にはGitHub CEOのNat Friedman氏がTwitterで「master」から「main」への変更に取りかかっていることを明らかにし、その年の10月には実際にGitHubにおいて新規のデフォルトブランチ名が「master」から「main」に切り替わりました。

参考:GitHub、これから作成するリポジトリのデフォルトブランチ名が「main」に。「master」から「main」へ変更

オープンソースで開発されているGitや、アトラシアンが提供するBitbucketもこうした動きに同調しており、GitLabの今回の発表もそうしたなかで行われたものです。

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