Flutter 2.8がリリース。モバイルアプリの性能向上、2Dゲーム向けフレームワーク「Flame」登場
Dart言語のフレームワーク「Flutter 2.8」正式版がリリースされました。
Hello and welcome to Flutter 2.8!
— Flutter (@FlutterDev) December 9, 2021
Performance improvements
New @Firebase features
Desktop status
Tooling updates
And MORE!
Read the blog by @csells https://t.co/QDhRck0DJv pic.twitter.com/FdEuZIqjxa
Flutterは単一のコードベースでiOS、Androidのネイティブなモバイルアプリケーション、Windows、Mac、Linuxのネイティブなデスクトップアプリケーション、Webアプリケーション、そして組み込みデバイスのアプリケーションまで生成できる、マルチプラットフォームのアプリケーション開発に対応するフレームワークです。
モバイルアプリの性能向上
今回のリリースでもっとも注力されたのがモバイルアプリケーションでの性能改善でした。Google PayなどのGoogleが開発してきたモバイルアプリケーションのノウハウを投入する形で、モバイルデバイスのようなメモリ容量が豊富出ない環境でのアプリケーションのメモリ使用量や画面のレンダリング速度などを改善しています。
また、このリリースに対応したDart 2.15の新機能である並行処理の大幅な改善、コンストラクタのティアオフ、列挙などの新しい言語機能などを活用することでも、メモリ使用量の10%削減などの最適化が行われています。
FlutterとFirebaseとの連携を行うFlutterFireプラグインはこのバージョンでほとんどすべて安定版となり、Analytics、Dynamic Links、In-App Messaging、Performance Monitoring、Realtime Database、Remote Configなどの機能が本番環境で安心して使えるようになっています。
Flutterのゲームエンジン「Flame 1.0」登場
Flutter 2.8では、Flutterでゲームを簡単に開発するためのフレームワーク「Flame 1.0」も登場しました。
FlameはFlutter上の2Dゲーム用フレームワークです。スプライトによるアニメーション、衝突判定、エフェクトなどのゲームでよく用いられるさまざまなモジュールが用意されており、ゲーム開発を容易にしてくれます。
デスクトップアプリ対応の正式版も間近に
Flutterでは、デスクトップアプリケーション対応はまだ正式版となっていませんが、中国語IMEサポート、韓国語IMEサポート、漢字IMEサポートなどが追加され、Windowsアクセシビリティ機能の対応も進んでいます。
Flutterの開発チームは、Flutterのデスクトップ版対応とは単にデスクトップアプリケーションとして実行可能なだけではなく、世界中の言語や文化、さまざまな能力を持つ人々に対してきちんと動作する必要があると考えているとのこと。
その正式版に向かって機能開発と安定化は着々と進行しているとのことです。
あわせて読みたい
GitHub Actionsの作成が容易に。リポジトリの中身に合わせておすすめのワークフローを一覧表示、検索機能も
≪前の記事
Windows Terminal、コマンドプロンプトを含むWindowsにおけるターミナル画面のデフォルトに。Windows 11で