Flutter 2.2正式リリース。Null安全がデフォルトに、Windows、macOS、Linux対応をシングルコードで。Google I/O 2021
Googleは、5月19日未明(日本時間)に開催したオンラインイベント「Google I/O 2021」で、Dart言語向けのアプリケーションフレームワーク「Flutter 2.2」正式リリースを発表しました。
Welcome to Flutter 2.2
— Flutter (@FlutterDev) May 18, 2021
Learn more about the latest growth and updates in the Flutter 2.2 release just announced in the #GoogleIO Developer Keynote!
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Flutterは今年の3月にメジャーバージョンアップとなる「Flutter 2.0」が登場したばかりです。
Flutterはもともと、単一のコードベースでiOS、Androidのネイティブなモバイルアプリケーションを開発できるフレームワークとして登場しました。
その後、Webアプリケーションやデスクトップアプリケーションへの対応を表明。
Flutter 2では、Webアプリケーション開発機能が安定版となり、さらにWindows、Mac、Linux対応のアプリケーション開発も早期リリースフラグ付きでリリースされました。
今回リリースされたFlutter 2.2では、Windows、macOS、Linux対応がベータ版となりました。もちろんすべてシングルコードベースで複数OSに対応。
さらに「Null安全」がデフォルトとなりました。プログラマはノンNull型をコードに記述できるようになり、Nullを参照することによって発生する例外が保護されるようになります。
これによってコンパイラはコード実行時のNullチェックを省略できるようになるため、アプリケーションの実行速度が向上するとともに、バイナリサイズも小さくなるという効果が得られるとのこと。
さらに、FlutterアプリでGoogle Payが使えるようになるプラグインに対応。
新しいデザインフレームワークであるMaterial Youもサポートします。
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