マイクロソフト、Eclipse Foundationの最上位メンバー「Strategic Member」に。Javaへの取り組みを推進

2021年8月5日

マイクロソフトは、Eclipse Foundationの最上位のメンバーとなる「Strategic Member」になったことを表明しました

Eclipse Foundationには下位の「Committer Members」から「Associate Members」「Contributing Members」そして最上位の「Strategic Members」の4種類のメンバーシップがあります。ちなみにこのStrategic Membersは現在15社。IBM、Red Hat、Oracle、SAP、HAWEIなどが名前を連ねています。

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マイクロソフトは2016年にEclipse Foundationの「Solutions Members」(現在のContributing Members)として参加しました。今回、そのメンバーシップの種類を最上位のStrategic Membersに変更することで、Javaへの取り組みを推進するとしています。

下記は「Microsoft expands support with The Eclipse Foundation」からの引用です。

Expanding our involvement with the Foundation as a Strategic Member will help advance modern Java initiatives in the spirit of open source.

ファウンデーションへの参加をStrategic Membersとして拡大することで、オープンソースの精神に基づいた最新のJavaへの取り組みを推進できるでしょう。

Eclispse Foundationは、もともとJava開発ツールとして登場したEclipse IDEがよく知られていますが、現在ではオラクルからJava EEを引き継いだ「Jakarta EE」や、Java EEから派生したマイクロサービス向けのフレームワーク「MicroProfile」、さらにAdoptOpenJDKを引き継いだOpenJDKディストリビューションの「Eclipse Adoptium」など、Javaエコシステムの中で重要な役割を果たしています。

一方のマイクロソフトは、今年5月には独自のOpenJDKディストリビューションである「Microsoft Build of OpenJDK for Java 11 LTS」を正式リリースするなど、あらゆるデベロッパー向けに施策を充実させるという同社の戦略に基づいて、Javaへの注力を強めています。

今回のマイクロソフトによるEclipse Foundationへのメンバーシップの変更は、そうしたJavaへの注力強化策の一端ではないかと思われます。

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