マイクロソフト、Eclipse Foundationの最上位メンバー「Strategic Member」に。Javaへの取り組みを推進
マイクロソフトは、Eclipse Foundationの最上位のメンバーとなる「Strategic Member」になったことを表明しました。
Eclipse Foundationには下位の「Committer Members」から「Associate Members」「Contributing Members」そして最上位の「Strategic Members」の4種類のメンバーシップがあります。ちなみにこのStrategic Membersは現在15社。IBM、Red Hat、Oracle、SAP、HAWEIなどが名前を連ねています。
マイクロソフトは2016年にEclipse Foundationの「Solutions Members」(現在のContributing Members)として参加しました。今回、そのメンバーシップの種類を最上位のStrategic Membersに変更することで、Javaへの取り組みを推進するとしています。
下記は「Microsoft expands support with The Eclipse Foundation」からの引用です。
Expanding our involvement with the Foundation as a Strategic Member will help advance modern Java initiatives in the spirit of open source.
ファウンデーションへの参加をStrategic Membersとして拡大することで、オープンソースの精神に基づいた最新のJavaへの取り組みを推進できるでしょう。
Eclispse Foundationは、もともとJava開発ツールとして登場したEclipse IDEがよく知られていますが、現在ではオラクルからJava EEを引き継いだ「Jakarta EE」や、Java EEから派生したマイクロサービス向けのフレームワーク「MicroProfile」、さらにAdoptOpenJDKを引き継いだOpenJDKディストリビューションの「Eclipse Adoptium」など、Javaエコシステムの中で重要な役割を果たしています。
一方のマイクロソフトは、今年5月には独自のOpenJDKディストリビューションである「Microsoft Build of OpenJDK for Java 11 LTS」を正式リリースするなど、あらゆるデベロッパー向けに施策を充実させるという同社の戦略に基づいて、Javaへの注力を強めています。
今回のマイクロソフトによるEclipse Foundationへのメンバーシップの変更は、そうしたJavaへの注力強化策の一端ではないかと思われます。
あわせて読みたい
「Windows 365 Cloud PC」正式発表/IT系上場企業の平均年収を業種別にみてみた/フリーのITエンジニアやWebデザイナーも労災保険へ加入可能に。2021年7月の人気記事
≪前の記事
Salesforce.comもRPAに参入へ、RPAベンダのServicetraceを買収で。MuleSoftと統合