Dockerコンテナの実行を「Pause」で一時停止、ノートPCのバッテリ消費などを抑えられるDocker Desktop 4.2リリース
Dockerは、WindowsやMacでDockerコンテナを用いた開発環境を簡単に導入できるソフトウェア「Docker Desktop」の最新版「Docker Desktop 4.2」のリリースを発表しました。
Wave goodbye to update pop-ups and hello to Pause/Resume! Discover all that's new with Docker Desktop 4.2: https://t.co/LRi1zJFBv6 pic.twitter.com/AL6JwN0Vw3
— Docker (@Docker) November 9, 2021
Dockerコンテナの実行を一時停止
Docker Desktop 4.2では、Dockerコンテナの実行を一時停止できるPause/Resume機能が新たに登場しています。下記は「[Your Battery with Pause / Resume, and Say Goodbye to the Update Pop\-up](https://www.docker.com/blog/docker-desktop-4-2-release-save-your-battery-with-pause-resume-and-say-goodbye-to-the-update-pop-up/)」から、その説明の一部を引用したものです。When you pause Docker Desktop, the current state of your containers is saved in memory and all processes are frozen. This lowers CPU usage and will help with saving your laptop’s battery life. To resume Docker Desktop, click either the Resume button in the menu or type any Docker CLI command in your terminal.
Docker DesktopでPuseをすると、その時点でのコンテナの状態がメモリ上に保存され、すべてのプロセスが凍結されます。これによりCPUの利用が抑制され、ノートPCのバッテリ消費を抑えられるでしょう。
Resumeには、メニューからResumeボタンをクリックするか、Docker CLIのコマンドラインから入力をします。
ノートPCを持ち歩いて開発やデモなどを行うユーザーにとって、うれしい新機能ではないでしょうか。
アップデートを促すダイアログを廃止
Docker Desktop 4.2では、Docker Desktopのアップデートを促すダイアログボックスの表示が廃止になりました。
We’ve heard your feedback that the update modal interrupts your workflows and makes it challenging to use Docker Desktop when you need it most. That’s why we’ve done away with the update pop up and introduced a new update settings section in the Docker Dashboard, where you can check for updates and manage your update preferences.
アップデートを促すモーダルダイアログボックスが作業のワークフローを中断させ、大事な作業中にDocker Desktopの利用を困難にしているというご意見をいただきました。そこで私たちはアップデートのポップアップを廃止し、Docker Dashboardに新しいアップデート設定セクションを導入しました。
さらに、アップデートの自動チェックもオフにできるようになったとのことです。これをオフにすると、アップデートの通知が表示されなくなります。
アップデートされたバージョンをバックグラウンドで自動的にダウンロードする機能もオフにできるようになりました。
例えば外出中にモバイル回線でZoomなどのオンライン会議をしているときに自動的にアップデートのダウンロードが開始されると、モバイル回線を圧迫しオンライン会議の品質に影響が出る可能性があります。
自動でのダウンロードをオフにすることで、こうしたことを抑制できるようになりました。
Docker Desktopは250人未満かつ売り上げ11億円未満の組織や個人などは無料で利用可能です。
参考:Docker Desktopが有料化へ、ただし250人未満かつ年間売り上げ1000万ドル(約11億円)未満の組織や個人やオープンソースプロジェクトでは引き続き無料で利用可能
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