Docker Desktop for Linuxを開発中とDocker社が表明。有料化の発表が好評だったとして機能強化など加速
Docker社は、Docker DesktopのLinux版となる「Docker Desktop for Linux」の開発を進めていることを明らかにしました。
Did you catch our latest news? Based on the overwhelming support we received, we are accelerating delivery of new features including Docker Desktop for Linux, Docker Compose v2 and more --> https://t.co/2g9KupocpE #Docker #Developers #containers #Linux pic.twitter.com/SMJL872S9m
— Docker (@Docker) September 16, 2021
Docker Desktopはローカルマシン上で容易にDockerコンテナやKubernetes環境を構築できるソフトウェアです。最新バージョンとなるDocker Desktop 3.6では、Dockerを用いて開発環境の共有やバージョン管理を可能にするDev Environments機能のプレビュー版も搭載されました。
Windows版とMac版がリリースされていますが、Linuxには移植されていませんでした。
有料化への発表が好評につき、機能強化を加速
これまでDocker Desktopは無料で提供されてきましたが、Docker社は大組織向けには有料で提供することを8月末に発表しています。
参考:Docker Desktopが有料化へ、ただし250人未満かつ年間売り上げ1000万ドル(約11億円)未満の組織や個人やオープンソースプロジェクトでは引き続き無料で利用可能
この発表に対する反応が非常によかったとのことで、これにより今後さらにDocker Desktopの機能強化を加速することを表明。今回のDocker Desktop for Linuxの発表は、この機能強化の一環として行われるものです。
「Accelerating New Features in Docker Desktop」から引用します。
In fact, the support has been so overwhelmingly positive that we’re able to accelerate our investment and delivery of several highly-requested Docker Desktop features in our public roadmap:
実際のところ、(有料化の発表には)圧倒的に多くの支持をいただきました。そのおかげで私たちは投資を加速させ、公開しているロードマップで非常に要望の多かったいくつかのDocker Desktopの機能を提供することができるのです。
Docker Desktop for Linuxも無料で提供されることが次のように明らかにされています。
Docker Desktop for Linux (“DD4L”). DD4L is the second-most popular feature request in our public roadmap, as organizations aspire to provide a consistent, productive, and secure development environment across their Mac, Windows, and Linux desktops. Docker Desktop for Linux will be available to all developers through the free Docker Personal and paid Docker Pro, Team, and Business subscriptions.
Docker Desktop for Linux(DD4L)。DD4Lは私たちのパブリックロードマップで2番目に人気のある新機能であり、企業はMac、Windows、Linuxのデスクトップ間で一貫した生産性の高い安全な開発環境を提供することを望んでいます。Docker Desktop for Linuxは、無料のDocker Personal、有料のDocker Pro、Team、Businessの各サブスクリプションを通じて、すべての開発者に提供されます。
Docker Desktop for Linuxは、現時点ではDockerのDeveloper Preview Programに登録することで早期アクセスが可能になるとのことです。
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