CentOS 8を最長2029年まで使えるようにアップデートパッチを提供し続ける「CentOS 8救済サービス」、RHELクローンOSベンダが提供を発表[PR]
CentOSは、Red Hat Enterprise Linux(以下RHEL)との互換性を備える人気の高いLinuxディストリビューションです。最新版はCentOS 8で、日本国内でもクラウドやホスティングサービス、業務システムなどで幅広く使われています。
ところが、このCentOS 8のサポートが今年末、つまり2021年12月で終了すると公式サイトで発表されました。CentOSの開発チームは今後、CentOS Streamと呼ばれる別のLinuxディストリビューションに注力するとのことです。
2021年12月末でCentOS 8のサポートが終了すると、それ以降はバグフィクスやセキュリティパッチの提供が行われなくなります。誰にとっても、サポートが失われた状態のOSを利用が決して望ましいものでないことは明らかです。
CentOS 8を利用しているシステムは、サポートが失われる状態になる前に、具体的には今年中に、きちんとサポートされたOSへの移行を考えなければなりません。
CentOS 8サポート終了後も、CentOS 8を使い続ける選択肢
移行先として有力な候補となるのは、CentOS 8と基本的に互換性がある、いわゆるRHELクローンのLinuxディストリビューションでしょう。
例えば、国産のMIRACLE LINUXやOracle LinuxはRHELクローンとしてよく知られていますし、RHELに切り替えることも選択肢の1つです。
しかしOSを切り替えるということは、OSをインストールし直し、設定もやり直して、さらにその上でアプリケーションもインストールし直す、などの手間やインストール後の確認作業が発生します。
これらの手間は、1台や2台程度のシステムであればそれなりのもので済みますが、多くのお客様のシステム保守を行うシステムインテグレータやホスティングサービス、大企業の情報システム部門、そしてCentOS 8を組み込んだアプライアンスなどでは、多くの作業と時間がかかります。
そこでCentOS 8のサポート終了後の選択肢として、もう1つ有力候補があります。サポート終了後もCentOS 8のバグフィクスやセキュリティパッチを含むサポートを受け続けることで、CentOS 8を使い続ける、という選択肢です。
それを実現するのが、サイバートラスト株式会社が提供するサービス「CentOS 8救済サービス」です。
この機会にきちんとベンダのサポートを備えたRHELクローンのOSへ乗り換えるとすれば、乗り換えに関するサポートがあるベンダが望ましいといえます。
前述の「CenOS 8救済サービス」には、RHELクローンであるMIRACLE LINUX(正式名称は「MIRACLE LINUX 8 Asianux Inside」)への乗り換え支援も用意されています。
最長で2029年5月末までCentOS 8ベースのパッチを提供
サイバートラストはLinuxディストリビューションを事業の1つとする国内ベンダ。同社の「MIRACLE LINUX」は2012年からRHELクローンとなりました。そこから現在まで10年近く、同社はRHELクローンの開発、提供、サポートを続けてきた実績があります。
同社が提供する「CentOS 8救済サービス」は、その同社の実績と技術力、サポート体制をベースにしているサービスです。
前述のように、(1)2021年末以降もCentOS 8を使い続けるためのアップデートサービス、(2)RHELクローンであるMIRACLE LINUXへの移行支援、(3)アプライアンスや数千台規模の大規模システムにも対応する保守やサポートへの個別対応などのメニューが用意されています。
順に説明していきましょう。
最長で2029年5月末までCentOS 8ベースのパッチを提供
CentOS 8救済サービスでは、2021年末にCentOS 8のコミュニティによるバグフィックスやセキュリティパッチなどのアップデートの提供が終了した後も、サイバートラスト「CentOS 8 延長サポート」により、引き続きアップデートおよびサポートを提供します。
これにより最長で2029年5月末まで、現CentOS 8ベースのシステムは引き続きRHELクローンとして継続して利用できるようになります。
なぜこれが実現できるのかと。その理由は、サイバートラストがすでにRHELクローンのLinuxディストリビューションであるMIRACLE LINUXを提供しており、その開発とサポートの体制を備えているためです。
つまり現時点でも、そしてCentOS 8のサポートが終了する2021年12月末の時点でも、CentOS 8とMIRACLE LINUXは技術面で見れば「同じものであるべき」(サイバートラスト 執行役員 OSS事業推進室 室長 鈴木庸陛氏)となります。
当然、同社がRHELクローンとしてMIRACLE LINUX用に開発、提供するアップデートは、2021年12月以後のCentOS 8に対しても適用可能です。
それゆえにCentOS 8救済サービスでは、2021年12月末以降もRHELクローンの品質を高いレベルで保つためのCentOS 8向けアップデートを安定して継続的に提供できるわけです。
「MIRACLE LINUXのOS開発チームがまるごと対応にあたっているアップデートをCentOS 8向けに適用しますよ、ということです」(同社執行役員 マーケティング本部 本部長 青山雄一氏)
日本語でのCent 8のテクニカルサポートも提供
サイバートラストはRHELクローンのLinuxディストリビューションを提供するベンダとして、以前からCentOS 8向けのテクニカルサポートサービスも提供してきました。
サポートには、インストールや設定についての相談、重要な脆弱性に関する危険をお知らせするセキュリティ情報やリリース情報の提供、ログの調査などによる障害の解析、問題の切り分け、障害回避方法の提供などが含まれます。
こうしたサポートや情報提供は当然ながらすべて日本語で行われています。これも国産Linuxディストリビューションベンダとしての同社の大きな特長と言えるでしょう。
REHLクローンであるMIRACLE LINUXへの移行も支援
この機会にきちんとベンダによってサポートされているLinuxディストリビューションへの移行を検討するユーザーのために、RHELクローンとして開発されているMIRACLE LINUXへの移行支援も提供されます。
MIRACLE LINUXは情報系システム、基幹系システムでの採用実績はもちろん、組込み特殊機器用途でのOSとしては産業用PCのプリインストール版Linuxとして国内トップのシェア(ミック経済研究所調べ)を持つ国産のLinuxディストリビューションであるという点で、安心して利用できる移行先の有力な候補といえるでしょう。
競合する有償のLinuxディストリビューションと比較して、ライセンスの条件が柔軟である点も特長といえます。
アプライアンスや大規模システムなどへの対応も
CentOS 8救済サービスでは、個別メニューとして数百台、数千台といった大規模なLinuxサーバーをCentOSで展開している事業者や、アプライアンス製品にCentOSを組み込んでいるメーカーなどに向けたサポートにも対応します。
これも同社がLinuxディストリビューションベンダとして専門のITエンジニアを抱えているからこそ実現できるメニューだといえます。
CentOS 8救済サービスの詳細や価格については、下記の公式サイトをご覧ください。
(本記事はサイバートラストの提供によるタイアップ記事です)
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