Azure上でNutanixのハイパコンバージドが利用可能になる「Nutanix Cluster on Azure」発表
ハイパーコンバージドシステム大手のNutanixは、9月21日と22日(日本時間の22日深夜と23日深夜)にオンラインイベント「Nutanix .NEXT 2021」を開催。
同社のハイパーコンバージドシステムに関する多くの新機能などの発表に加え、マイクロソフトのMicrosoft Azure上でNutanixを利用可能にする「Nutanix Clusters on Azure」と、NutanixプラットフォームのAzure Arc対応を発表しました。
Nutanix Clusters on Azure
Nutanix Clusters on Azureは、名前の通りMicrosoft Azure上にNutanixのハイパーコンバージドシステムのソフトウェアを展開することで、オンプレミスのNutanixによるシステムと同等のシステムをMicrosoft Azure上に構築できるという新サービスです。
現在はプレビュー公開で、正式版では世界中のMicrosoft Azureのリージョンに展開。Azureマーケットプレイスから簡単に導入可能と説明されています。
NutanixはすでにAWSに対応した「Nutanix Clusters on AWS」を昨年8月にリリースしています。今回の「Nutanix Clusters on Azure」で、対応するクラウドの選択肢を増やした格好です。
これによりNutanixユーザーはAWSとAzureのいずれにも容易にマルチクラウド環境を展開できるようになります。
参考:「Nutanix Clusters on AWS」正式リリース。AWS上でオンプレミスと同じハイパーコンバージドインフラを構成可能に
Azure ArcがNutanixに対応
Nutanixは同時に、Azure ArcがNutanixに対応したことも改めて発表しました。
Azure Arcは、Microsoft Azureをベースとしたマルチクラウド/ハイブリッド・サービスを実現するソフトウェア基盤であり、Microsoft Azure上はもちろん、AWSやオンプレミス、エッジなどを含む任意のプラットフォーム上で稼働するWindows Server、Linux Server、Kubernetesクラスタなどを統合管理できます。
これによりNutanixのシステム上でAzure SQL ServerなどAzure Arc対応ソフトウェアを実行する、といったことが可能になり、Nutanixのマルチクラウド機能がさらに強化されることとなります。
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