AWS、NetApp ONTAPのフルマネージドサービス「Amazon FSx for NetApp ONTAP」提供開始
AWSは、エンタープライズ向けのマネージドストレージサービスの新サービスとしてNetApp ONTAPのマネージドサービス「Amazon FSx for NetApp ONTAP」提供開始を発表しました。
— NetApp (@NetApp) September 2, 2021
NetApp ONTAPは、大手ストレージベンダのNetAppが提供するストレージOSです。
高速なファイルシステム、NFS/SMB/iSCSIなどストレージプロトコルの提供、QoSの提供、RAIDなどの冗長化、圧縮や重複管理、クローン、柔軟なボリューム管理、スナップショット、レプリケーション、サイト間ミラー、ストレージ仮想化などをはじめとする、エンタープライズ向けストレージの高度な機能を多数提供します。
NetAppは人気のストレージベンダであり、ONTAPの性能と機能、信頼性や堅牢性を前提とした多くの業務アプリケーションがオンプレミスで現在も稼働しています。
オンプレミスで稼働しているこれらの業務アプリケーションをクラウドへ移行しようとしたとき、クラウドストレージを組み合わせてオンプレミスでのNetApp ONTAPと同様のストレージ性能、機能、信頼性などを保とうとすると、実質的にはストレージシステムの再設計を試みることになり得ます。
これはオンプレミスで稼働しているアプリケーションをクラウドへ移行する際の大きなハードルとなっています。
以前からAWSでは「Cloud Volumes ONTAP」として、AWS上でNetApp ONTAPをソフトウェアとして導入し、利用者自身が運用するサービスとして提供してきました。
今回提供が開始される「Amazon FSx for NetApp ONTAP」は、フルマネージドサービスとして提供されます。自動的に2つのアベイラビリティゾーン間でレプリケーションを行い、万が一ストレージ障害が発生した場合にはおおむね60秒以内にフェイルオーバーを実行するなど、信頼性も確保しています。
これにより利用者はより簡単にNetApp ONTAPの導入、運用ができるため、クラウド移行へのハードルをさらに大きく下げられるサービスになると言えるでしょう。
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